リビング、玄関、廊下を一体化!北欧家具がつむぎだすオープンなリノベ空間
ハンズデザイン一級建築士事務所 (設計・施工)
DATA
間取り図
日常の生活を大切にし、丁寧につくりあげる
ライフスタイルに合わせた実家リノベ
親から受け継いだマンションに、数年間暮らしてきたNさん夫妻。そのエリアの雰囲気が気に入っていたので、これからも心地よく暮らしていけるよう、リノベーションすることにしました。築40年の住まいは3階建ての最上階で、南北両面にバルコニーが広がっているという申し分のないもの。しかし空間が細かく仕切られていて各々の部屋が狭く、生活や家事の動線がスムーズでないことなど、間取りに不満があったのだそう。
そこで「オープンな玄関と美しいキッチン」をテーマに、大胆な間取り変更を実施。壁をなるべく取り払い、玄関ホールを省略することで、ひと続きの空間をつくりました。玄関ドアを開けてすぐに、明るく開放的なスペースが広がり、その中心に異素材ミックスの洗練されたキッチンを配しています。
生活動線を整理して水まわりを配置
ゆったりとしたLDKの奥には、水まわりとプライベートルームを配置。水まわりはプライバシーが必要な場所と、そうでない場所に分け、最終的には夫妻の使い方を踏まえて、レイアウトや組み合わせを考えたのだそう。キッチンからつながる空間を使って機能的にまとめたことで、それぞれがゆとりのある場所になっています。またインテリアは北欧家具に合わせて、木材やタイルの質感を生かしたスタイルに。シルバーハートの突板を張った天井、表情豊かなシリカライム仕上げの壁など、素材の変化を楽しむ空間に仕立てました。
これから豊かな時間を重ねていく美しい住まい。新たな暮らしが始まり、Nさんは「人生が変わったみたい!」と笑顔で語っています。
MATERIAL
床:杉無垢(寝室・書斎)
壁:シリカライム(LDK)、タイル(キッチン、洗面、脱衣所、トイレ)
天井:シルバーハート突板仕上げ(LDK)
玄関土間:上海レンガ
リノベりす編集部コメント
広々とした明るいパブリックスペースと、生活動線を意識した水まわりとプライベートスペース。もとの住まいが想像できないほど間取りを変更したことで、暮らしやすさが格段にアップしていますね。素材の使い方も美しく、スタイリッシュな温かみにあふれています。