目指したのはミッドセンチュリーモダン。施主のこだわりが詰まったマンションリノベーション
錬(れん) (設計・施工)
DATA
間取り図
色あせないモノづくりと、新たな価値を生み出すチカラは匠の業
施主のこだわりを細部にまで生かしたリノベーション
「ミッドセンチュリーアメリカの雰囲気を出しつつ、モダンさも失わない住まいにしたい」というのが施主であるMさんの当初からの希望でした。そこで、床や収納に深みのある色味の木材を使用してなつかしさのある落ち着いた空間を演出するとともに、キッチンやカウンターの天板、壁の一部に黒を入れて空間を引き締め、キリッと洗練されたインテリアを実現。天井はダクトや配管をむき出しにして都会的な個性をプラスしました。
ほかにも、自転車を4台置ける大きな土間、ステンレス製の造作キッチン、コレクションのCDを収納できるオープンシェルフなど、Mさんの希望がすべて詰まったこだわりのリノベーションとなっています。
異なる仕上げ材で表情のある部屋づくりを
この住まいがユニークなのは、それぞれのエリアで異なる仕上げ材を使っているところ。キッチンの床にはタイル、玄関には墨モルタル、ベッドルームにはカーペット、そしてリビングには無垢のフローリングをセレクト。用途に合った素材を採り入れることで、お手入れも楽になり、より快適に過ごせるように。それぞれのスペースごとに異なる表情を味わえるのも魅力です。
リビングの壁はMさん自身の手でグレーにペイント。豊かな質感が人気のポーターズペイントの塗料を使用しています。施主自ら塗装を手がけることで、塗りムラさえも味わいに感じられ、よりいっそう住まいへの愛着が深まりました。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:タイル(キッチン)モルタル(土間)
リノベりす編集部コメント
木やタイルをふんだんに使いながらも、黒いアイテムをバランスよく取り入れて空間を引き締めることで、洗練されたインテリアに仕上がっています。自ら壁の塗装を手がけるなど、施主のこだわりと愛情をたっぷりと感じられるリノベーションですね。