31㎡のマンションを仕事場に。子どもに譲る可能性も想定して柔軟なスタジオタイプにリノベーション
錬(れん) (設計・施工)
DATA
間取り図
色あせないモノづくりと、新たな価値を生み出すチカラは匠の業
既存活用で、理想の間取りとインテリアをかなえる
施主のEさんが仕事用の部屋として選んだのは、都内にある31㎡のマンション。築50年越えでしたが、一度リフォームしていたため、浴室は既存を活かし、間取り変更やインテリアに予算を割きました。
1DKの間取りは、将来子どものひとり暮らしの時に譲ることを考えて、自由に使い方を決められるスタジオタイプに変更。玄関を入ってすぐの場所にあったキッチンを奥に移動し、暮らしやすさをアップさせています。またキッチンを移動した分、玄関の土間スペースを拡張。建具で仕切ることで、部屋が丸見えにならないのはもちろん、外の暑さ寒さを直接室内に入れないようにしました。玄関側の幹線道路による騒音も軽減されています。コンパクトな空間を抜け感とミックス感で居心地よく
豊かな緑が広がるバルコニー側は、ベッドを置いてもゆとりのある寝室に。壁一面はクローゼット兼収納で、天井までの高さをフルに使い、ハンガーパイプや棚で機能的に使っています。
インテリアは白を基調とし、色数を抑えてすっきりと。キッチンも洗面台もカウンター下をオープンにしたり、室内ドアをガラス入りにすることで、程よい抜け感をつくりました。また、硬質なステンレスやタイルに加え、温かみのある木やテキスタイル、むき出しのコンクリート壁などさまざな素材をミックス。抜け感とミックス感で、コンパクトなマンションでもゆとりを感じる落ち着く空間になっています。
リノベりす編集部コメント
仕事や料理、睡眠などそれぞれの生活スペースをつなげることで、狭さが解消され、一人暮らしに快適なスタジオタイプの住まいになりました。玄関土間は広くして仕切り、居室の快適さが高まっていますね。