壁構造＋直床マンションでもキッチン移設が可能に。思い描いていたLDK一体の間取りをフルリノベで実現！
湘南リフォーム (設計・施工)
直床（躯体コンクリートに直に仕上げのフローリングが駆られている構造）のため、キッチン移動による排水経路の段差は必須。そこでパントリーへの通路の床を上げてキッチンとダイニングには影響がないようにしました。
DATA
間取り図
その人にとっての"最高の家づくり”に真摯に向き合う
パントリーの床を上げて排水経路を確保
子どもが生まれてくるタイミングで、マイホームを計画した施主夫妻。145㎡という広々とした中古マンションを購入し、気持ちよく、子育てしやすく、暮らしやすい住まいにしようとフルリノベーションを行いました。
既存の間取りは、キッチンや和室が壁に囲まれた独立性の高い4LDK。壁構造のため大きな間取り変更は難しい物件でしたが、暮らしの中心となるLDKをひと続きにしたいと考えていました。
そこで、キッチンをリビング側に移動し、作業カウンターとダイニングテーブルを並べて配置。直床構造でしたが、パントリーから冷蔵庫にかけての床を上げて排水経路を確保したことで、キッチン＆ダイニングの床に段差ができないようにしています。
壁側にI型キッチンとカップボードをレイアウト。キッチンとダイニングの床はフラットなので配膳や片付けも楽々です。3種類のタイルを組み合わせた壁が白い空間のアクセント。
自然素材をふんだんに使ったナチュラル空間に
閉鎖的だった和室は、建具を取り払い、家族みんなで使えるオープンなワークスペースに変更。壁一面にデスクカウンターを造りつけ、カウンターを支える役目も担う収納ボックスを3か所に組み込みました。
もう一方の壁には、絵本やおもちゃの収納を兼ねたベンチを造作し、子どもも大人も思いきり楽しめる部屋をつくり上げています。
インテリアはシンプルなスタイルに自然素材をプラス。リビングなどに敷き詰めたオーク無垢材のフローリングは、足触りが柔らかく、小さな子どものいる生活にもぴったりです。
また、キッチンの作業カウンターを板張りにしたり、ワークスペースの天井を木目調にしたりすることで、明るくナチュラルな雰囲気を演出しました。
PC作業や子どもの勉強などマルチに使えるワークスペース。和室の斜め天井はそのまままの形状を残して木目のクロス張りに。
造作ベンチは床の間だったスペースを活用。オープンな収納は出し入れしやすく、使ったものをすぐに片づけられます。
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「天板が薄くシンプル」にこだわったキッチン。作業カウンターの下には家電やゴミ箱を置いています。
床の段差を取り込んだ造作の作業カウンター。通路側はニッチのように凹ませて飾り棚に。
勝手口から出入りしやすく、キッチンまでの裏動線も兼ねる大容量のパントリー。
メインの床材はオーク無垢材のフローリング。窓際のみフロアタイルを張ってインナーテラス風に。
レトロなアメリカンスイッチ。
既存の間取りを活かしてウォーインクローゼットを新設した寝室。透け感のあるカーテンでさりげなく間仕切りしています。
造作洗面台のボウルは妻が選んだ逸品。水栓やカウンターもデザインにもこだわりました。
裏にあるパントリーの凸部分を活かして手洗いと収納を配置したトイレ空間。
玄関から廊下は自然素材の塗り壁＆オーク無垢材フローリングに。曲がり角の壁をアールに仕上げて空間に柔らかさをプラス。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床：オーク無垢材
玄関土間：タイル
壁：タイル（キッチン、洗面立ち上がり、トイレ手洗い器立ち上がり）
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リノベりす編集部コメント
キッチンを動かせたことで、既存の空間よりグッと暮らしやすくなっている思います。料理中でも小さい子どもにも目が届く、安心感のある間取りですね。インテリアの自然素材が広い空間と響き合い、心地よさを高めています。