23/07/19 10:00 投稿
50代で遭遇しやすい!家計のピンチとトラブル(親の介護編)
リノベーション・ゼミナール
子育てがひと段落する一方で、自分たちの老後、親の介護、住宅ローンの返済などいろいろな出費を考えないといけないのが50代。そこで、50代が気をつけておきたいお金の悩みやトラブルについて、その道のプロに教えてもらいました。ここでは、「親の介護編」をお届けします。
※こちらの内容は、2023年6月時点の情報です
「リライフプラス 特別編集」掲載
editorial supervisor:harumi maruyama
illustration:masami kaneko
graphic:WADE
edit:noriko sasaki
教えてくれたのは 丸山晴美さん
CASE2 親も年を取り、そろそろ介護が必要になる気配。介護費、わが家で負担するには荷が重い…。
親が70代を超えたら介護の可能性がぐんと高まる
ご存じのとおり、日本人の平均寿命は男女ともに延びていて、女性は87.45 歳、男性は81.41歳。一方、健康寿命は女性は75.38歳、男性は72.68歳。健康寿命とは健康上の問題で日常生活が制限されずに生活できる期間のことで、70代になると介護の可能性がぐんと高まるということになります。
とはいえ、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分があとで払い戻される高額療養費制度がありますし、介護認定を受ければ介護給付や介護サービスなどが受けられるようになります。
また、両親が十分な年金を受け取っている場合は、子どもである当事者の負担分が少なくて済む可能性も。両親が現役時代に会社員だったか、自営業だったかによって、年金額は異なってくるので、そこだけでもまず把握しておきましょう。
親が遠方に住んでいる場合は交通費などの負担も増
介護の平均費用は月々8万3000円で、一時的な費用は74万円。介護期間の平均は61.1か月なので、約581万円が介護費にかかる計算になります。
また、両親と離れて暮らしている場合、電車や新幹線、飛行機などの交通費もかかってきます。なかには、両親の近くにきょうだいが住んでいるから、平日はきょうだいに見てもらって、週末は自分が介護に行くという家庭も。自分たちの住んでいる場所に呼び寄せられればいちばんいいですが、住環境を変えたくないという親御さんもいるので、きょうだいがいる場合は、誰が両親の面倒を見るのか、医療をどこまでお願いするかなどをあらかじめ確認しておくといいでしょう。
そして、もし介護が必要になった際には、両親が住んでいる自治体の福祉課に相談するなどして、ひとりで悩まないことが大事。事前にある程度自治体のサービスなどを調べておくと、いざというときに慌てずに済みます。
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