木造住宅をイメージしたマンションリノベーション。壁式構造で間取りもデザインも思い通りのわが家を実現!
エキップ(equip) (設計・施工)
DATA
間取り図
建築家が手掛けるリノベーション 空間を彩る美しい造作家具が魅力
コンクリートの間仕切りがなく、間取り変更が自由なマンション
「木造住宅の雰囲気の中で暮らしたい」そんな思いを胸に始めた、RC造マンションのリノベーション。マンションは壁式構造で、柱がなく、壁が厚くて窓枠の奥行きも取れていることなどから、木造住宅の佇まいを美しく表現できるポテンシャルをもっていました。
住戸内にはコンクリートの間仕切りが無かったため、壁を取り去り新たな間取りにつくり変えることに。家族が集まるリビングダイニングを中心に、そこから各部屋へつながるようにしました。まだ小さい子どもと夫妻が一緒に寝ている「家族寝室」は、将来子ども部屋として使う予定なため、外から帰ってきたときにリビングを通過する配置に。ワークスペースはリビングダイニングを間に挟むことで、家族寝室とは距離を取っています。
どこか懐かしい、風情のある木造住宅をめざして
造作家具や内装材には木をふんだんに使用。窓から豊かな緑も取り込んで、温かみのある住まいをつくり上げています。LDKの中央には、日本家屋の大黒柱を思わせる檜の柱を立ててデザインの一部に。窓枠はシート張りから木製に変え、さらにウッディな内窓も追加しました。
欄間のような開口を設けた家族寝室や広々とした玄関の上がり框。それらの意匠に加え、それぞれの部屋を引き戸でつないで開放すると風が通り抜けるようにするなど、玄関を一歩入ればまるで一軒家のよう。マンションの2階でありながら、木造住宅の味わいと心地よさが感じられる住まいになっています。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:ナラ無垢材(クリア塗装)
リノベりす編集部コメント
床や建具、造作家具に木をたっぷり使っているので、どこを見ても木造住宅のような温かみを感じますね。壁厚があるからこその木製の窓枠が、部屋の印象を決めるのに効果的だと感じました。