天井高4m!光と風が心地よい、団地リノベーション
Renomama(リノまま) (設計・施工)
DATA
間取り図
家づくりからずっと先の暮らしまで、住まいを自分らしく
不安よりも空間の満足度を優先して決めた最上階の家
施主がはじめてリノままに訪れてから1年、「リノベーションする準備が整った」という連絡があったことでこのリノベーションがはじまりました。
「職場へのアクセス」重視での物件探しが始まり、いくつかの物件を見学していくうちに運命的な出会いが。その物件は職場の最寄り駅近くの「エレベーターのない団地」「お部屋は最上階5階」。その団地の最上階だけが天井高4mという、一戸建てでもめったにない開放感のある物件でした。「毎日、最上階まで階段でのぼるのは大変ではないか…」という心配も吹き飛ぶほど魅力的な空間に心をつかまれた施主夫妻。これ以上の物件には出会えないと購入を決意しました。
また、エレベーターのない最上階の物件は階数が上がるほど価格が下がり物件購入のコストを抑えられるというメリットも。すべての条件を満たす物件に出会えることは難しいですが、物件選びはその後の暮らしに大きく影響するため、「ゆずれないこと」と「気にならないこと」を明確にすることで、満足度の高い物件を手に入れることができます。
限られた予算で希望とおりのリノベーションをかなえるコツ
このリノベーションのポイントになったのは「こだわるところ」と「工夫すること」をしっかり分け、コストと時間を上手にコントロールしたこと。
例えば、家の中心となるLDKのフローリングには無垢材を贅沢に使用。プレーンな内装の中でひと際、存在感を放っています。反対に寝室等などのプライベートな部屋のフローリングは無垢風の塩ビタイルでコストカット。憧れのヘリンボーン床も塩ビタイルなら気軽に取り入れることができます。壁は珪藻土を希望していましたが、こちらもDIYで施主が自ら施工。大変な思いはしてもそれが新居でのはじめの思い出に。コストカットの一環だったDIYもすっかり趣味になったそうです。
また、玄関ホールから洋室をつなぐ扉の上にある明かり窓は「このまま残したい!」という施主の希望がありまたが、工事の関係上かえってコストがかかってしまうため、新しく作り直すことに。施主の好きなガラスをセレクトした新たな明かりはより魅力のあるものになっただけでなくコストカットにもつながり1石2鳥。理想の住まいを実現しながら、上手くコストコントロールすることに成功しています。
MATERIAL
床:オーク(LDK)、塩ビタイル(寝室)
リノベりす編集部コメント
4Mもあるダイニングスペースの天井は心をつかまれますね。住まいにおいて、こだわるところを明確にできたことで、かなり満足度の高いリノベーションになっているのではないでしょうか。DIYによってこれからどんな風に住まいが進化していくのか楽しみな事例です。