マンションリノベーション事例

動く壁と多機能な小上がりで可変性を。既存の家具や建具もうまく活かした設計士の自邸リノベ

ゼロリノベ (設計・施工)

リノベーション事例「動く壁と多機能な小上がりで可変性を。既存の家具や建具もうまく活かした設計士の自邸リノベ」

格子状の天井下地(野縁:のぶち)の状態が良かったため、そのまま利用して光天井(天井全体をひとつの大きな光源として見せる建築照明方式)に。この天井下地は「間取りを可変させるガイドレール」としての役割も兼ねています。

子どもの小学校入学をきっかけに住み慣れたエリアで中古マンションを購入。これまでの経験を活かしつつ、「元々この場所にあったものを引き継いで使う」ことを大切にしてリノベしました。52.7㎡というコンパクトな面積のなかで3人家族が快適かつ柔軟にくらせる「可変性」のある間取り、コストコントロールにもつながる「廃材・既存建具のアップサイクル」、あえて白を使わない内装など、見どころいっぱいの住まいとなっています。

DATA

間取り図

リノベーション前の間取り

リノベーション後の間取り

ゼロリノベ

「大人を自由にする住まい」がコンセプト

中心価格帯
1,000 ~ 1,500万円

対応エリア
東京都 / 神奈川県 / 埼玉県 / 千葉県 / 愛知県(名古屋市) / 大阪府 / 兵庫県(南東部) ※一部エリアを除く

解体で現れた「野縁」を再利用。光天井と可変間仕切りを支える“美しい骨組み”に

この家でくらすのはゼロリノベで設計士をしている夫、妻、子どもの3人家族。以前は35㎡の賃貸住宅に住んでいて、「子どもが小学校に入学する前には引っ越しを終えたい」と家探しをスタート。住み慣れたエリアの近くで物件を探しましたが、価格的に新築は難しいと判断し、中古マンション+リノベーションを選びました。

テーマは、広く感じられる空間と、柔軟に変更できる間取りの仕組みをつくること。「自分の家だからこそ、既存をうまく活かしながら、まだ取り組んだことがないリノベに挑戦したいという思いもありました」と夫は振り返ります。

解体してみると、天井下地がきれいな状態だったことから、そのまま「光天井」として活用することに。天井解体時に現れた格子状の下地木材(野縁:のぶち)の状態が非常に美しかったことから、通常なら撤去してしまう下地をあえてそのまま残しました。木格子ならではの温もりとヴィンテージ感が空間のアクセントになっています。

格子の上には厚さ1〜2mmほどの半透明な「ワーロンプレート(和紙調アクリル板)」を載せ、その奥にLEDテープライトを端から端まで配置。調光可能な間接光がプレートを通してやわらかく広がり、まるで巨大な障子や行灯のように空間全体を包み込む「光天井」を作り上げました。プレートは下から押し上げるだけで外せるため、将来のLED交換やメンテナンスもしやすくなっています。

さらにこの野縁は、デザインだけでなく「間取りを可変させるガイドレール」としての重要な役割も担っています。天井の格子ピッチに合わせて、上下を点止めした「可動式の間仕切り壁」をぴったりとセットできる仕組みを構築。野縁のワンスパン単位で壁の位置をスライドさせ、背面の収納スペース(クローゼット)の奥行きを広げたり縮めたりできます。将来子どもが大きくなった際には、同じ仕様のパネルを野縁に沿って増設するだけで、簡単に独立した子ども部屋を生み出せるようになっています。

マンションリノベーション、ゼロリノベ、野縁、レトロ、板張り

バルコニーとつながる二面採光のリビング。元々あったフローリングを解体せず、その上からラワン合板を重ね張り(上張り)してオイルで仕上げています。

昼はリビング、夜は寝室、時には宴会にも。キャスターで自在に動く収納も兼ねた小上がり畳

ワンルーム空間の中心で、いくつもの役割をこなしているのが畳敷きの小上がりです。底面にキャスターを取り付けて自由に動かせるようにしたことで、52.7㎡の空間に高い柔軟性と広がりをもたらしています。

夜は家族3人が並んで眠る「ベッド」として使い、昼間はリビングの一角に寄せて腰掛けや子どもの遊び場、ゴロンと横になれるくつろぎの場に。来客時にはレイアウトを変えてベンチのように囲むことで、大人数がゆったり座れる宴会スペースへと早変わり。

さらに、畳を持ち上げると内部は大容量の収納になっており、季節ものの寝具や非常用の備蓄品などをすっきりと収められます。限られた面積の中で「寝室・リビング・客間・大型収納」を完結させ、省スペースに大いに貢献しています。

「すごく家事がしやすくなりました。収納の動線が整って物の出し入れがスムーズになりましたし、家のいろいろな場所で仕事ができるのも気に入っています。特に畳の小上がりが定番のくつろぎ場所になっています」と夫。一方妻は「収納が以前の2倍くらいに増えて、家族それぞれの物をしまえる場所ができたので安心しました。子どもも毎日『この家が好き』と言っていて、引っ越してよかったなと感じています」

マンションリノベーション、ゼロリノベ、光天井、小上がり、畳敷き

LDKの一角に、畳敷きの小上がりを設置。人が集まっても対応しやすく、ゴロンと横になれる楽しみも。もちろん大容量の収納としても活用しています。

マンションリノベーション、ゼロリノベ、可動式小上がり、野縁、全体照明

小上がりはキャスター付きなので自由に組み替えることができます。大きなベンチのように使えて立ち座りが楽々。

そのほかの画像を見る

マンションリノベーション、ゼロリノベ、ダイニングキッチン、カウンター兼テーブル、オープンキッチン

キッチンの壁を途中で切り欠いて開口を設け、その正面に天井まで届く特大の洗面ミラーを設置。反対側(リビング側)の窓から入る自然光を鏡で反射させ、家全体に光が届くように設計しています。

マンションリノベーション、ゼロリノベ、キッチン収納、引き出し収納、カウンター兼テーブル

既存の大きな食器棚をカットしてダイニングテーブルのベースとし、天板には既存の引き戸を組み合わせています。古い造り付け家具ならではの精巧な引き出しをそのまま残しているため、テーブルの下がそのまま「大容量の食器・カトラリー・小物収納」に。

マンションリノベーション、ゼロリノベ、ステンレス天板、ガスコンロ、タイル壁

キッチンはサイズオーダーできるtoolboxの「オーダーキッチン天板」を採用しました。壁には大判の磁器タイルを。目地が少ないので手入れがラクだそう。

マンションリノベーション、ゼロリノベ、野縁、光天井、格天井

やわらかい光が心地良い「光天井」。天井裏に隠れていた格子状の下地木材「野縁(のぶち)」を残して「ワーロンプレート(和紙調アクリル板)」を載せ、その奥にLEDテープライトを仕込んでいます。

マンションリノベーション、ゼロリノベ、フローリング、子ども部屋、可変性

床に採用したラワン合板は、大判で伸びやかな木目や板ごとの色味・質感を活かし、そのまま床の仕上げ材として採用しています。

マンションリノベーション、ゼロリノベ、リビング、自転車置き場、木製手すり

好きなものに囲まれた心地よい空間。「ずっとそこにあった素材がもつ雰囲気や元からついていた傷なども、まるで古着や骨董品のように深い愛着へと変わっていきます」と夫。

マンションリノベーション、ゼロリノベ、趣味コーナー、音楽、リビング収納

リビングの一角は、収納を兼ねた趣味のコーナー。

マンションリノベーション、ゼロリノベ、リビング収納、光天井、縦格子

元々別の場所に設置されていた長さ2.7mの大型の本棚を、床から切り離して現在の壁面に移設しました。

マンションリノベーション、ゼロリノベ、WIC、オープンクローゼット、ファミリークローゼット

玄関を入ってすぐの場所をクローゼットに。可動式の棚で仕切られているので、壁を前後にスライドして収納の奥行き・容量を調整できます。

マンションリノベーション、ゼロリノベ、オープン洗面台、オープン収納、ベッセル式

壁面に大きな鏡を付けたことで、光を反射して明るい洗面スペース。洗面ボウルは白ではなく「ベージュ」にこだわり。ミラタップの洗面ボウル「ハトリアオーバルスリム」を採用しました。

リノベりす編集部コメント

天井下地を活用した照明や新旧の素材ミックスが洗練された空間をつくり上げています。将来変えられる間取りの仕組みを準備しておくことで、長く住める安心感もありますね。設計士ならではのアイデアを詰め込んだ個性的な住まいです。

ビフォー・アフター

リノベーション前

リノベーション後

この事例のリノベーション会社情報をみる

ゼロリノベ

「大人を自由にする住まい」がコンセプト

中心価格帯

1,000 ~ 1,500万円

対応エリア

東京都 / 神奈川県 / 埼玉県 / 千葉県 / 愛知県(名古屋市) / 大阪府 / 兵庫県(南東部) ※一部エリアを除く

この会社のほかのリノベーション事例

もっと見る

関連するリノベーション事例

もっと見る

↑