北欧家具の映える部屋に。フルリノベでデンマークの暮らしを再現
ゼロリノベ (設計・施工)
デンマークの蚤の市などをめぐり、北欧ならではのチーク材の良さに目覚めたという夫妻。一番はじめに購入した家具は、シングルソファだそう。
Renovation of the year 部門最優秀賞受賞「家具美術館な家」
DATA
間取り図
「大人を自由にする住まい」がコンセプト
思い入れのある街に暮らしたい
愛着のあるエリアで、「1階・広さ」を条件に、物件を探していた夫妻。もともとデンマークに4年住んでおり、その頃からインターネットを使って、物件を探していました。かの地では、築100年の建物でも、手を加えて住み継いでいくことが普通なので、夫妻もリノベーションを前提にしていたのだそう。
帰国後はひとまずエリア内のアパートに暮らし、物件＋リノベーション会社を検討する日々が続いたといいます。ようやく出合った物件は、思い通りの立地に建つ約97平米の団地物件。壁式構造で地震に強いことも魅力でした。デンマークで培ったセンスを生かし、家具が映えるよう、白をベースカラーとしたプレーンな空間をつくっています。
リビングを広くとりドアのない空間にしたので、子どもが走り回っても大丈夫。明るく開放的な部屋で、 のびのび遊んでいます。
思わず料理がしたくなる、作業台のあるキッチン
真っ白な壁に広がる光も、カーテンを揺らす風の流れも、心地よい部屋。壁式構造のため、大きく部屋の配置を変えることはできませんが、ドアを設けず、オープンな住まいに再構築しています。衣類や日用品は、ウォークスルータイプの収納に。玄関わきには大容量の収納棚を備えつけ、スペースをすっきりさせています。
毎日の生活に欠かせないキッチンは、壁付けのI型とアイランド型カウンターの組み合わせに。動きやすく、家族みんなで料理が楽しめます。住んでみて気にっている場所は「キッチン」だという、妻。「作業スペースがあり、一番好きです。私はケーキ、夫はパンやピザなど、夫婦でいろいろ作っていますよ」と、満足そうに語っています。
広々としたキッチンスペースも、壁のタイルから作業台まで白でまとめ、一体感を。収納のダークグレーがほどよいアクセント。
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ユニークなフォルムの照明をポイントに、チーク材の美しさが光るリビング。テレビ台はフロートタイプに。
北欧のカラーリングや照明づかいが、居心地のよさを演出しています。グリーンを飾ってあたたかみをプラス。
廊下を取り込んでダイニングを広々と。シンプルな部屋に吟味した家具を置くインテリアは、デンマークで学んだ方法だとか。
キッチンのタイル壁も「白」。飾り棚を造作し、かわいらしい小物でキッチンに彩りを。
ベッドルームにもあえてドアは設けずオープンに。家族みんなで、のんびり寛いでいます。
子ども部屋からウォークインクローゼット、寝室までが見通せるプラン。空気の入れ替えがスムーズな配置。
玄関を入ると、キッチンの小窓がお出迎え。子どもが帰ってきたときも安心です。
白でまとめたインテリアはディスプレイ小物も引き立ちます。玄関土間を広げ、隣接する部屋を収納スペースに。
水まわりは配置を変えず、設備を一新。カウンター式洗面が使いやすい、白一色のすっきりした空間です。
ビフォー・アフター
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リノベりす編集部コメント
長く愛せる北欧家具や雑貨に囲まれ、スタイリッシュでありながら、温かみも感じる部屋ですね。北欧スタイルは相変わらず人気がありますが、こちらの住まいは本場の経験がインテリアのセンスに生かされています。