子ども部屋をきっかけにリノベ。家族が仲よく過ごせる風通しのよい家
エキップ(equip) (設計・施工)
DATA
間取り図
建築家が手掛けるリノベーション 空間を彩る美しい造作家具が魅力
部屋の線引きを変えて、広いリビングと2人分の個室をつくる
子ども達それぞれに個室が必要な時期になり、リノベーションを計画した施主夫妻。男女の姉弟なので、部屋数を増やして2人分の子ども部屋をつくることがプランのポイントでした。そこで既存の間取りを取り払い、一からプランニングするフルリノベーションを選択。パイプスペースと直結して移設できないトイレ以外、すべての部屋を見直しました。
子ども部屋のほかにリクエストしたのは、広がりのあるリビング。LDKと個室の位置関係はそのまま活かし、部屋の線引きを少しずつ変えることで、リビングの面積を増やしました。さらに廊下を居室に取り込み、2人分の子ども部屋とウォークインクローゼット付きの主寝室を確保しています。
光と風が抜ける間仕切りの工夫
もともと南北に気持ちのよい風が抜ける立地で、夏場は玄関ドアを開け放って過ごしていたという施主ファミリー。しかし玄関の正面はキッチンとの間仕切り壁で、L字型の廊下では風が抜けにくいこともあったのだそう。そこで玄関からストレートに風が抜けるよう、キッチンに開閉できる室内窓を設置。風はもちろん光も通すため、玄関の閉塞感がなくなり、昼間は照明なしでも明るい空間になりました。
廊下に面していた浴室は、窓のある場所に移動。それに伴い洗面脱衣室も動かし、天井いっぱいまでの高さがある収納棚を設け、家族4人分のタオルなどはすべて収められるように。カウンターや収納棚は、朝の混雑時など複数でも使いやすいレイアウトになっています。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:アカシア無垢フローリング
壁:塗装
リビング梁:ラワン
リビング造作:ラワン
リノベりす編集部コメント
部屋の配置はほとんど変えていないにもかかわらず、見事に2人分の個室が生まれていますね。窓のある浴室やキッチンに追加した室内窓などで空気の循環がよくなり、心地よく暮らせそうです。