可変性のあるリノベプランで、子どもと一緒に育つ住まいに
エキップ(equip) (設計)
DATA
間取り図
建築家が手掛けるリノベーション 空間を彩る美しい造作家具が魅力
子どもの成長に合わせて間取りを変える
施主夫妻がリノベーションを計画したのは、築33年のマンション。床面積は68平米ですが、窓の外には約55平米のルーフバルコニーが広がり、開放感のある一室です。限られたスペースの中で、夫妻が実現したかったのは、バルコニーを活かした広く明るいLDKをつくること。そして、子どもが増えることも想定してスペースを割り振ることでした。
その希望を受けてエキップが提案したのは、眺めのよい南西にLDKを移動させ、2方から自然光を取り入れるプラン。その一角にキッズスペースを設け、引き戸と可動間仕切りで個室にできるようにしています。また、寝室と書斎を仕切っている収納は取り払えるため、ゆったりとした個室とする構想も。もちろん書斎をそのまま子ども部屋に変えることも可能です。
自然素材を使ってシンプルで心地よい空間に
オープンで明るい空間に生まれ変わったLDK。インテリアは、温かみのあるナチュラルテイストにまとめています。壁はコテ跡が美しい左官仕上げ、床とキッチンの腰壁は経年変化も楽しみなオーク材で表情豊かに。キッチン床のフロアタイルの見切りに真鍮を使うなど、素材の組み合わせでナチュラルな中にも個性を演出しています。
また、そのほかの部屋にも多彩な素材をセレクト。書斎のOSBボード、玄関収納の杉板扉、トイレのオーク材パネルとウッディな素材がプレーンな白壁に映えています。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:オーク材、塩ビタイル(キッチン)、OSBボード(書斎)
壁:左官、オーク材(トイレ)
リノベりす編集部コメント
家族が増えたり子どもが大きくなったりすることに合わせて、柔軟に変えられる住まいですね。広々感を味わうLDKに対し、書斎は籠り感があり、程よい距離感が暮らしやすそうです。