回遊動線のリノベ空間を、余白のあるシンプルモダンに
エキップ(equip) (設計・施工)
DATA
間取り図
建築家が手掛けるリノベーション 空間を彩る美しい造作家具が魅力
大判の美しいタイルで、洗練された空間をつくる
施主夫妻が家づくりのために選んだのは、180平米の広さに加えて専用庭があるマンション。もともとマンションのオーナー住居だったため、まるで平屋の一戸建てのような雰囲気をもつ贅沢なつくりです。
インテリアのベースとしたのは、玄関からLDKまで敷き詰めた大判で淡いグレーのタイルと左官仕上げの白い壁。濃紺×白のキッチンやスタイリッシュな家具をバランスよく配置することで、明るい無彩色の空間がグッと引き締まりました。ほどよい緊張感と静けさを漂わせるシンプルでモダンな室内に、木洩れ日のような灯りを放つペンダントライトが温かみを添えています。
生活動線から導き出した、暮らしやすい間取り
夫妻と子ども2人のライフスタイルをもとに、広々とした180平米の空間でデッドスペースができないよう、暮らしの中で自然にすべての場所を通れる動線をプラン。基本は、家の中央にある子ども部屋を中心とした回遊動線で、玄関からリビングにつながるメインの動線と、玄関~寝室~水まわり~パントリーと生活に直結する動線をつくっています。
間取りは、PS(パイプスペース)一体の柱を境に、庭の見える南側を約60平米のLDKに。壁を挟んで反対側に、個室やウォークインクローゼット、浴室、洗面室などプライベート空間を配置しています。
MATERIAL
床:タイル
壁:左官仕上げ
リノベりす編集部コメント
シンプルな内装に、濃紺のキッチンやデザイナーズ家具が映えています。一見冷たく硬質な印象を与えるタイルを床に使っていますが、大判で優しい色合いなので温かみも感じました。家族のための裏動線で快適な日々が送れそうですね。