動かせない梁を美しく活かす。柔らかい曲線に包まれた洗練リノベ
エキップ(equip) (設計)
DATA
間取り図
建築家が手掛けるリノベーション 空間を彩る美しい造作家具が魅力
曲線が印象的な空間
全体的に大きな間取り変更はせず、独立型のキッチンをリビングダイニングと一体のオープンキッチンに。リビングダイニングに出っ張っていたウォークインクローゼットも撤去し、遮るものをなくしたことで、広々と気持ちのいいLDKになりました。
リビングダイニングの中央に渡る低い梁は、構造上なくすことができなかったので、両端下端を曲面処理することで部屋の雰囲気づくりに役立てることに。この印象的な梁に合わせて、キッチンからシューズインクローゼットへ入る開口部もアーチ型にしました。リビング側に張り出したシューズインクローゼットの壁も曲線形状にしているので、梁のアーチとの相乗効果で空間により柔らかな印象を与えています。
水まわりを集約し、家事動線の良い住まいに
キッチンスペースにあった洗濯機置き場を洗面室に移動させ、トイレ・洗面室・浴室という水まわりを玄関横に集約。脱衣スペースで脱いだ服を運ぶ手間が省け、家事動線が簡便になりました。
また、奥行が長く、洗面室から出入りする必要があったトイレを一般的な寸法に変更。廊下側にトイレの扉を設けたので、出入りがしやすくなりました。トイレが小さくなった分、ホールが広くなるというメリットも。
洋室2から広げた収納のホール側の壁の出隅は、リビングダイニングと印象を合わせて曲線にしました。ホールのダウンライトの光が、曲面から柔らかく廊下の奥まで広がって行きます。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:絨毯(子ども部屋)
壁:タイル(洗面室)、アクセントクロス(子ども部屋)
リノベりす編集部コメント
存在感がある梁を曲線にすることで、部屋全体がぐっと洗練された雰囲気になっていますね。開口や壁面も丸みがあり、住まい全体の意匠が統一されています。