低層4LDKのマンションリノベ。家族の成長に合わせたアレンジのできる住まい
エキップ(equip) (設計・施工)
DATA
間取り図
建築家が手掛けるリノベーション 空間を彩る美しい造作家具が魅力
ライフスタイルの変化に合わせた可変性のある住まい
まだ小さな子どもがいる施主夫妻は、将来ライフスタイルの変更に対応できるような間取りに変更。直床のマンションだったため水回りの移動が難しかったそうですが、キッチンの排水を軸に90度回転させ対面に。和室だった部屋も取り込んで、広いひと続きのキッチンスペースとリビングダイニングを確保できました。
もとは部屋が細かく区切られた4LDKだったのを2LDKにし、リビングダイニングの一部を子どもの遊び場に。いずれ子どもに部屋が必要になったときは、この遊び場に扉を付けて独立した空間にもできます。現段階では、広いLDKとして使える、可変性をテーマにした住まいになっています。間仕切りがないのでキッチンからは子どもの遊び場も庭も見えるようになり、料理をしながらでも家族の気配を感じることができます。
光の陰影が美しいニュアンスを感じるインテリア
もとの部屋は3面が窓でやや落ち着かないLDKだったものを、あえて1面の窓をつぶして壁にすることで家具のレイアウトがしやすく、ほどよく籠り感のある部屋に。壁と天井は淡いグレーのクロスにし、テレビ後ろとキッチンの壁は施主がポーターズペイントで塗装。キッチン収納の取手やキッチンパネルに一部真鍮を使うことで、落ち着いたマットな空間に光を与える上品な仕上がりになっています。
もともと梁型や柱型でガタガタしていた天井は、できる限りフラットにしておさまりよく。キッチン収納は梁幅を使って配置し扉を斜めにすることで、天井にある梁の存在感を軽減しています。レースのカーテンから入る光がグレーの壁を反射して拡散する、柔らかな日差しをを感じる空間です。
ビフォー・アフター
MATERIAL
壁:ポーターズペイント(リビング一部、キッチン)
INSTRUMENTS
キッチン収納:造作
リノベりす編集部コメント
今は広く使い、将来は子ども部屋として独立させるプランです。個室が必要ない時期は扉がない方がスッキリするのでいいですね。窓を1つつぶして家具のおさまりを良くするというのも珍しいですが、この間取りにはしっくりきています。