輪郭を残しながら次世代に受け継ぐ二世帯住宅へ。自然素材をふんだんに使った戸建てリノベーション
駿河屋 (設計・施工)


子世帯のLDKは、背の高い夫が以前から気に入っていた高い天井を活かし、開放感あふれる空間に。はしご階段やロフト、柱なども既存を残しました。それぞれの深みのあるブラウンは、淡い色でまとめた空間のアクセントになっています。
DATA
創業1657年。心と身体と環境にいい家づくりを目指す
それぞれの世帯が住みやすい空間に再構成
子世帯のFさんファミリーが親世帯のYさん夫妻と暮らすのは、築30年超の二世帯住宅。もともと玄関や水まわりがそれぞれ独立し、内部で自由に行き来できる間取りで、以前は両親と祖母が住んでいました。
「祖母が亡くなった後、祖母宅に一時期住んでいましたが、長女が生まれて近隣に引っ越したんです。その後次女を妊娠したことを機に、家族の住まい方を考え始めました」と妻。
「当初は家の建て替えも検討しましたが、やはり高額になります。何より、この家の天井の高さを以前から気に入っていて、壊すのはもったいないと思ったんです」と夫も振り返ります。
そこで、リノベーションして両親が祖母宅ゾーンに移動し、Fさんファミリーは両親がいたゾーンに住むことに。設計・施工は、厳選した自然素材にこだわる駿河屋に依頼しました。
自然素材空間の宿泊体験を活かし、快適な我が家に
Fさんファミリーは、採光や眺望のよい2階にLDKを中心とした日常を過ごすスペースを配し、1階を水まわりに。両親は1階で生活が完結するようにして2階を予備スペースとしました。
Fさん宅のLDKは、高さのある傾斜天井と梯子階段、ロフトが印象的。既存の構造をそのまま活かしたものですが、明るく開放的で、実際以上の広がりを感じさせています。
「年月が経っても再利用できる柱やロフトがあるってすごいことですよね。これからのわが家につなげることができて満足しています」
内装材は一新し、床は杉無垢材、壁は珪藻土、天井は布クロスに。
「以前、駿河屋の宿泊体験型モデルルーム『そら豆の木』に行って、自然素材の住宅に感動したんです。高価なイメージもありましたが、残したいものは残し、取り替えるべきは工事する選択によって予算内でリノベーションできました」
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MATERIAL
床:杉無垢材(静岡県天竜産・新月伐採天然乾燥)
壁:珪藻土(北海道稚内産)
天井:布クロス
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リノベりす編集部コメント
既存の間取りを活かしながら、これからも住み継いでいく二世帯住宅に生まれ変わっています。子世帯のLDKは自然素材の心地よさと開放感にあふれていて、子育てにぴったりの空間ですね。新旧のものが融合し、味わいのある住まいになっていると思います。