キッチン用語集（素材・パーツ・設備）｜リノベで必ず役立つ！打ち合わせがスムーズになる！

使う面積が広く、キッチンの印象を左右するワークトップ。耐久性や耐熱性、耐水性や手入れのしやすさはもちろんのこと、質感にもこだわって選びたいもの。

代表的な素材のひとつである人工大理石は樹脂系の材料による人工の大理石。
「ちなみに、高級な天板として人気の高いコーリアンは、人工大理石のブランド名です」（塩田さん）

今、石材系で注目されるのがクォーツストーンとセラミック。「クォーツは水晶入りの人造大理石で、天然石より吸水率が低いという特性が。セラミックは天然の鉱物を混合し、焼成した石材。熱に強く質感豊かで意匠性にも優れるため、人気が高いです」（塩田さん）

ステンレス→人工大理石→クォーツストーン→セラミックの順で費用は高価に。

2辺が直角に交わる設計で、作業効率に優れるL型キッチン。ただ、コーナー部分が収納に活用しにくく、デッドスペースになりがち。

「そうした困りごとを解消すべく、いくつかのメーカーからコーナー部分の収納パーツが製造・販売されています。弊社の場合、回転式のトレーを使ったパーツや、スライド式のバスケットをキャビネットの外に引き出して使うパーツ（写真）を提案することが多いです」（塩田さん）

ステンレスの表面仕上げのひとつで、ランダムに円弧を描きながら研磨して仕上げる手法。

「バイブレーション仕上げは、ワークトップの傷が目立たないのがメリット。一方で「ヘアライン」という仕上げもあり、シャープな質感が魅力。ただ、傷が目立ちやすいため、バイブレーションを選ぶ方が多いです」（塩田さん）

研磨によって光沢が抑えられるため、キッチンが落ち着いた雰囲気になるのも利点、と塩田さん。

その名の通り、引き戸や引き出しが閉まる際の騒音を防ぎ、ゆっくりと閉まる機能のこと。

「引き出しに付いているスライドレールにその機能が内蔵されいていて、引き出しを軽い力で滑らかに開閉できます」（塩田さん）

とくに、最近増えている引き出し式の食器収納に役立つ、と塩田さん。

「バーンと乱暴に閉めると、最悪の場合食器が割れてしまうことも。ソフトクローズなら振動を抑えてくれるので安心です」

ソフトクローズはスライドレールのほか、扉の蝶番に内蔵されている場合も。

キッチン水栓で人気なのはデザイン性の高いグースネック型の混合水栓。
「中でも最近はブラックやゴールドなどのカラー水栓が注目されています」（塩田さん）
空間のアクセントにもなり、一般的なクローム（シルバー）色より手垢が目立ちにくいのもメリット。

また最近は手入れがしやすい浄水器一体型水栓を選ぶ人が増えているそう。

扉や引き出しの内側にある薄型の引き出しのこと。空間の高さと奥行きを有効に活用できます。

「浅い引き出しをたくさんつけると見た目がよくないし、かといって深い引き出しだけだとムダなスペースができて使いにくいですよね。例えば、鍋を入れる深い引き出し内の上部に内引き出しを設ければ、細かい調理道具などを収められて便利です」（塩田さん）

連動して手前に出てくるタイプのものもあり、作業の効率化に役立ちます。

壁の耐久性や耐火性、油汚れのつきにくさを強化することを目的に、コンロ周辺の壁面に取り付けるパネルのこと。表面に撥油・撥水効果のある仕上げが施されていて、掃除がしやすいのが特徴。

また、現場での施工がしやすくコストが抑えられるのもメリット。セラミック調や石目調、タイル調などデザインや柄も豊富。

システムキッチンの場合、キッチンパネルが標準仕様でセットになっているのが一般的です。