壁式構造のメゾネット。思い出の風景を切り取ったリノベーション
エキップ(equip) (設計・施工)


大きなテラス窓で視線が抜け、広々と感じるLDKに。壁式構造で大きく間取り変更はできなかったため、天井を上げて縦方向に空間をボリュームアップ。
DATA
間取り図
建築家が手掛けるリノベーション 空間を彩る美しい造作家具が魅力
色鮮やかな庭のグリーンを眺める大きなテラス窓
施主夫妻が3人の子どもと暮らす住まいは、築47年の3階建てマンションのオーナー住戸。1階と2階の一部を階段でつないだメゾネットタイプで、子どもの頃からの思い出がたくさん詰まっています。リノベーションにあたり、家の雰囲気や池のある庭を残したいと思っていた夫妻。そこで、仕上げの名残を生かしつつ、緑豊かな庭をリビングから眺められるように工夫しています。
リビングは、天井の高さをできるだけ上げ、窓は4枚建て半分型板のシングルガラスから2枚建て透明ペアガラスに交換しました。視界をさえぎらず、窓外の緑を存分に取り込んだ空間が実現しました。
さらに床や天井に明るい色の板を張り、ナチュラル感を演出しています。庭の緑ともよく調和して、自然の心地よさを室内でも感じられる住まいに。
LDKと階段ホールを家族が集う一室空間に
建物を壁で支える壁式構造だったため、壊せる壁が少なく、間取り変更は最小限に。暮らしの中心となるリビングも、広さはほとんど変わっていません。唯一、もとの浴室・洗面のコンクリートブロック壁が撤去できたので、水まわりを西側に移動。リビングダイニングから階段ホールまで、ひと続きのオープンな空間が生まれました。その一角にL字型のデスクをつくり、子ども3人が並んで勉強ができるスタディスペースを設置。それぞれの個室も同じ1階に設け、リビングダイニングを中心に自由に各々の個室へと移動できるプランニングが提案されています。
2階は夫妻の寝室とウォークインクローゼット。洗濯物が干せるよう、ウォークインクローゼットを南側に配置し、長く愛用してきた箪笥を置くスペースも確保しています。
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ビフォー・アフター
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リノベりす編集部コメント
壊せない耐力壁がありながら、開放感のある住まいになりましたね。リビングダイニングのグレーの壁が印象的で、さりげなく生活の場を分ける役目を持ちつつ、インテリアのポイントになっていると思います。