暮らしに合わせて戸建てからマンションへ。元の住まいの建具も活かした和モダンリノベーション
エキップ(equip) (設計・施工)
DATA
間取り図
建築家が手掛けるリノベーション 空間を彩る美しい造作家具が魅力
光と風がめぐる住まいに
今の暮らしに合わせて住まいを小さくするため、戸建てからマンションへ住み替えることにした施主。リノベーションを前提に3面採光が可能な角部屋を購入しました。壁式RC構造の物件だったため、大きな間取り変更が難しい中、これまで暮らした家の間取りを受け継ぎつつ回遊動線を取り入れた暮らしやすい住まいへとアップデートすることに。
リノベーションでは窓の多さを活かし、光と風が家の中をめぐっていくようなプランを採用。部屋と部屋の間仕切りはできる限り引き戸にし、空間の開閉に柔軟性を持たせることで、光の届きにくい廊下や玄関でも自然光を感じられるようになりました。
逆に窓が多いことで外気からの影響を受けやすいため、壁には断熱材を、全ての窓に内窓をつけて室内の快適さを保っています。
素材の美しさを活かした和を感じる意匠
畳やふすま、無垢材を多く使用した室内は上質な和の佇まい。細部までこだわった意匠はどこを見ても美しいおさまりです。特に印象的なエントランスの大谷石はマンションと思えないダイナミックな雰囲気。外壁に使用されることが多い素材のため室内でも外のような風情を感じることができます。
間取りに合わせて造作した家具はデザインの良さはもちろん、使い勝手も抜群。落ち着いた色合いの木をふんだんに使っているためシャープな印象の中にもあたたかみを感じます。以前住んでいた家から持ってきた家具や建具も上手く取り入れ、新しい住まいに家族の思い出として馴染ませました。
ビフォー・アフター
リノベりす編集部コメント
内窓のフレームを木で設えているため、窓の景色が一層引き立ちますね。和モダンなインテリアが上質な雰囲気。開放感とおこもり感どちらも楽しめる素敵な住まいです。