視線を通して広さを最大限に感じる家。4つの掃き出し窓を活かしたマンションリノベーション
エキップ(equip) (設計・施工)
DATA
間取り図
建築家が手掛けるリノベーション 空間を彩る美しい造作家具が魅力
間仕切りは最小限に。端から端へ視線を通すプラン
施主夫妻が購入したのは、南側に掃き出し窓が4面連続して並ぶ珍しい間取りの物件。この窓を上手に活用し、明るさと開放感を最大限に活かすことがリノベーションのテーマとなりました。
一見大きな変化はないように見える平面図ですが、細かいサイズ調整をしているためほぼスケルトンの状態からリノベーションをスタート。寝室、ワークスペース、LDK、小上がりの和室スペース、インナーバルコニーをバランスよくレイアウトし、さまざまな居場所を作り出しました。それぞれの空間は独立した個室とせず、あえて空間をつなげることで、視線が抜け、実際以上の広がりを感じる空間となっています。
生活に合わせて間取りを変化させていく
3LDKだった間取りは、既存のレイアウトを活かしつつ少しずつ空間のつながるワンルーム仕様に変更。まだ幼い長女の成長に合わせ、間取りを変化させていくプランを採用しました。
今は寝室とひと続きの空間として使用しているワークスペースは、将来的に壁を立てそれぞれを個室として使えるよう設計されています。
全体をつくり込まず余白を持たせたプランは、暮らしに幅を持たせて家時間を豊かなものに。ウッドデッキを敷きつめてLDKの床と高さを合わせたバルコニーや、R開口でリビングとつながる和室、まるで縁側のようなインナーバルコニーなど、遊び心を感じさせるのびやかなスペースは、家族の気配を感じながら思い思いの時間を過ごすことができます。
リノベりす編集部コメント
4面の掃き出し窓とワイドスパンのバルコニーのおかげで実際以上の広さを感じられる住まい。表情の異なるスペースがあちこちにあり、気分に合わせて居場所を選べるのがいいですね。