沖縄から都心に戻って送るセカンドライフ。クラシックギターを奏でる住まいにリノベーション
東京リノベ (プロデュース)
DATA
間取り図
東京のまんなか、リノベに暮らす
引っ越しを機に生活を見直し、ものを半分以下に減らす
クラシックギターを楽しみ、カフェでコンサートを開いたり、仲間と海外で演奏したりする生活を送っているTさん夫妻。転勤で6年間、沖縄で暮らしましたが、定年後はかつて住んでいた街に戻ることにしました。「沖縄でも音楽を通してたくさんの縁に恵まれました。リタイアして自分の時間が増えると、もっと気軽に芸術に触れられ、ふらりと飲んで帰れる場所にいたいと思うようになったんです」。
リノベーションを前提に、都心の中古マンションを購入。52㎡と以前の住まいの3分の1ほどの広さですが、「コンパクトな分、工事費を抑えられて設備などを贅沢にできる」と前向きに捉え、暮らしを見直して生活に必要なものを半分以下に減らしました。視線の抜けで、広がりのある開放的な空間に
間取りは3DKから1LDKに変更。LDKでは夫妻や仲間が音楽を奏でるため、できるだけ壁で仕切らず、もともとあった天井ボードを壊すことで天井高も20cm上げて広々とした空間に。床に敷いたチーク無垢材も相まって、演奏する音の響きもグンと良くなっています。
LDKの一角には、ミニマルな寝室を配置。必要に応じてフルオープンにしたり閉じられた部屋にしたりできるよう、ガラス扉の引き込み戸を取り付けました。ガラス扉は閉めていても圧迫感がなく、壁を連続させることで抜け感を演出。吊り戸なしのセミオープン型キッチンやガラス入りの室内ドアとともに、部屋のあちこちに視線の抜けが生まれています。「内にも外にも視線が抜けるので、むしろ沖縄以上に開放的な気分」と夫妻。ギターが弾けるオープンな住まいと、気軽にコンサートに行ける環境を思う存分楽しんでいます。MATERIAL
床:チーク無垢材
壁:塗装、クロス張り
INSTRUMENTS
キッチン:TOTO
浴室:TOTO
洗面:sanwacompany
トイレ:LIXIL
リノベりす編集部コメント
人生をともに歩んできたクラシックギターが存分に楽しめる住まいですね。以前の家よりコンパクトになったものの、思い切った断捨離と間取りの工夫で、すっきり過ごしやすくなっています。