運河に浮かぶアートディレクターの家
EcoDeco(エコデコ) (設計)
DATA
間取り図
建築を学び、現在はアートディレクターとして活躍されているW様が選んだのは、運河沿いに佇むマンション。窓から望む景色は、一面に運河が広がっていて、まるで運河に浮かんでいると感じてしまうような特別な景色。この景色を最大限に活かす為に「運河を室内に取り込む」リノベーション空間となった。
「運河をインテリア化」するには仕掛けがある。ベランダ側の壁は鏡面になっているのだ。かなりトリッキーな提案だったが、室内が移りこむだけで鏡面自体は存在感がなくなり、視覚的に運河が部屋の中にあるような感覚をもたせることができた。さらに部屋も広く見えるので結果的には正解だった。
玄関から続く造作の棚にも部屋を広く感じさせる効果が。さらに収納としてだけでなく、飾り棚としても使え、インテリアにもこだわりのあるW様のセンスの良さが伺える。
普通の間取りに馴染めないからこそのワンルーム
「自分が理想とする空間を求めたらこうなってしまいました。」というW様。お風呂の扉以外、一切扉がなく、壁も天井まで通っていないなどかなり奇抜な間取りになっている。ご友人が遊びに来られた際はリビングと小窓で繋がっているトイレを嫌がられることもあるが、基本は一人でいることのほうが多く、個室にする必要性を感じなかった。歯磨きなどで洗面所にいる際にふいにその小窓からリビングを覗くと、愛犬と目が合い、とてもかわいいのだとか。
一人暮らしならではの思い切ったリノベーションで、景色を取り込み、ペットとのコミュニケーションも大切にする、普通の間取りではなかなか実現しない暮らしになった。
★リノベりすコメント★リノベーションにあたって、生活全般を見直されたというW様。お一人暮らしとはいえ、かなり奇抜なリノベーションになっているが、そもそもリノベーションとは、暮らす人に合うものを作りだすことが大前提。家だけでなく、暮らし自体も満足のいくものに変わったのではないでしょうか。
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