物件のポテンシャルを最大限に活かした壁式構造のテラスハウスリノベーション。DIYでより愛着のある住まいに
EcoDeco(エコデコ) (設計)
DATA
間取り図
長く住み続けたときにこそ心地よさを感じる提案を
テラスハウスをリノベするという選択
夫の社宅で暮らしていたAさん家族。妻がリモートワークになり、家で過ごす時間が長くなってきたことがきっかけで、持ち家について検討し始めました。夫の希望はいつでも洗車ができる駐車場付きの戸建て。一方、妻は管理面からマンションを希望していました。
相容れない希望を持ったAさん夫妻がたどり着いた答えは「テラスハウス」。建物の管理をしてくれる上に、家で洗車ができるテラスハウスはまさにAさん夫婦の希望が叶う物件でした。内見1件目で多摩センターにある物件を訪れ、即購入を決めたといいます。
「私たちのストライクゾーンがすごく狭かったので、それが叶う家なんて他にないだろうと即決でした」。のどかな周辺環境も後押しになったのだとか。
リノベーションについて漠然としたイメージしかなかったというAさん夫妻でしたが、設計を依頼したEcoDeco(エコデコ)からもらった「設計事前ヒアリングシート」を記入していくことで自然と要望がクリアに。デザインのイメージを伝えるツールとしてPinterestを使用し、プランナーと綿密に情報の共有していきました。
躯体壁の制限を乗り越えて
購入したテラスハウスは壁式構造で躯体壁が取り壊せないため、プランニングに制限がありました。当初は広々としたLDKを希望していましたが、躯体壁を挟んでダイニングキッチンとリビングスペースは分けることに。
しかしAさん夫妻は壁があることでほどよいプライベート感が生まれ、むしろよかったと感じているのだそう。
「壁があると緩やかに区切られているので、娘はリビング、私はキッチンと、各々の作業に集中できるんですよね。だからといって、お互いの様子がまったく見えないわけではないので、『何をして遊んでいるかな?』と娘の様子を覗くこともできて安心感があります」と妻。
もとはキッチンとダイニングを仕切っていた壁はパントリーとして活用。週末にまとめ買いをしてもしっかりと収納できるパントリーはAさん夫妻の希望を実現したものです。キッチンで作業をしていてもさっと取り出しやすい上に、壁があることでリビングやダイニング側からは見えず、ちょうどいい目隠しに。
MATERIAL
床:モルタル(玄関土間)Pタイル(サンルーム、ランドリースペース)
壁:塗装(DIY)
INSTRUMENTS
キッチン:シゲル工業
洗面台:造作
EcoDeco(エコデコ)
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リノベりす編集部コメント
小上がりのあるリビングやサンルームなど、居心地のよさが伝わってきますね。1階と2階の広さのバランスを考慮して、バスルームを2階に上げるアイデアは家事動線の観点からも参考にしたいプランです。