北欧インテリアの名作家具がフィットする。素材を選び抜いたマンションリノベ
東京リノベ (プロデュース)
DATA
東京のまんなか、リノベに暮らす
撤去できない壁に暖炉を組み込んで
リノベーションへの思いをもちながら、賃貸マンションに暮らしていたYさん。住み慣れたエリアで物件を探すこと数年、ようやく理想のマンションに出会います。購入したのは、外国人向けにつくられた、気品の漂うヴィンテージマンション。梁や柱が目立たず、家族4人がゆったり過ごせる広さがあったことが決め手となりました。
暮らしの中心となるのは開放的でのびやかなリビングダイニング。部屋と部屋の仕切りをできるだけ省き、空間に連続性をもたせたことで、広さを実感できるようになっています。空調設備が組み込まれている壁は取り払えなかったため、延長して大きな柱型のような壁をつくり、埋め込み式のバイオエタノール暖炉を設置しました。
長く大切に使い続けたい上質なもの
デンマークで100年の歴史をもつフレデリシアの手張りの革のソファ、ボーエ・モーエンセンのベンチなど、さりげなく置かれた北欧の家具。中には、妻が学生時代から愛用している椅子もあるのだそう。床にはスカンジナビアンリビングのダグラスファー(欧州産米松)無垢材を敷き詰め、リビングの壁一面にはトラバーチンと呼ばれる大理石を使用。シンプルで上質な空間に、愛着のある家具が美しく溶け込み、スタイリッシュな北欧スタイルをつくり上げています。
「北欧は、使い捨てではなく本当に良いものを選択して大切に使い、代々受け継ぐという習慣があるそうです。子どもたちにも将来この家や家具を引き継いでほしいですね」と微笑む妻。本物の素材は時間の流れを価値に変え、暮らす家族に心地よさを感じさせてくれています。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:ダグラスファー無垢フローリング(LD・個室・廊下)、フレキシブルボード(脱衣所・トイレ)
壁:クロス、大理石(トラバーチン/リビング・廊下)
INSTRUMENTS
キッチン:既存(取っ手交換)
バイオエタノール暖炉:ekosmartfire
リノベりす編集部コメント
シンプルなデザインの北欧家具が引き立つ、オープンでくつろげる空間ですね。床や壁に使った上質な素材が、温かみとナチュラル感を添えています。質の良いものを長く買う、という基準で厳選されているので、時間の経過も楽しみな住まいだと思います。