構造上の問題をプラスに転換!躯体壁を有効活用した住まいへリノベーション
SHUKEN Re(シュウケンアールイー) (設計・施工)
DATA
間取り図
造作家具も自社製作だからよくばりなリノベーションが実現
リノベ前提の部屋探しで希望を叶える
夫の転勤で2年前に広島から千葉へ引っ越してきたSさん家族。しばらく賃貸で暮らしていましたが、再度、夫の広島への転勤が決まり、妻と子どもは千葉に残って暮らすことに。広島にいたころ新築で建てた戸建ての売却もタイミングよく決まり、千葉での住宅購入に踏み切れたそうです。
雑誌に掲載されていた事例写真が好みだったためSHUKEN Re(シュウケンアールイー)へ問い合わせをし、物件探しから依頼をすることに。子どもが多いので平米数が広く、妻の職場と子どもの幼稚園へアクセスがいい場所、エレベーターを使いたくないので階段でのぼれる階数で、という3つの希望に合う物件を探しました。
最終的に2つの物件で悩んだそうですが、ざっくりとしたラフプランをプランナーが見せてくれたため「この家だったらこんなことができる」ということが明確になり、より条件のよい今の物件を選んだといいます。
どうにもならない構造的な問題をプラスに転換
リノベーションをするにあったって一番悩まされたのが、キッチンとリビングの間にあった躯体壁。もとはダイニングキッチンだった壁の一部が取り払えず、LDKの中心に残ってしまうことに。そこで、この躯体壁を有効活用するため、壁掛けのテレビを設置。テレビ台を置く必要がなくなり、スッキリとしたリビングを実現することができただけでなく、ダイニングキッチンの生活感を程よく隠してくれます。
もう一つ悩まされたのがキッチンの配管。妻が希望していた対面キッチンにするためには新しい配管経路を取る必要がありました。対面キッチンを諦めるかキッチンを一段上げたステージ状にするか…妻が選んだのは間取りを変えて対面キッチンにすることでした。
「長く住みたいと思うからこそこの段差は残念でしたが、慣れてしまえば段差も気にならないし色味も気に入っています」と妻。構造的な問題を上手く解決しSさんも満足の住まいになっています。
MATERIAL
壁:アクセントクロス(子ども部屋)、タイル(キッチン)
INSTRUMENTS
キッチン:クリナップステディア
洗面台:サンワカンパニー
トイレ:TOTO
リノベりす編集部コメント
どうしても残す必要があった壁を、テレビかけの壁にすることで活かすことができた事例です。壁があるのでキッチンのほどよい目隠しになっているのもいいですね。色味を限定することで、スッキリした空間を実現できています。