限られた空間を使い切る。カフェづくりを住まいに反映させたリノベーション
インテリックス空間設計 (設計・施工)
DATA
間取り図
「すべての人にリノベーションで豊かな生活を」
効率的な動線とスペース活用を考えて間取りを再構築
カフェを経営する夫と妻、子ども2人のSさんファミリー。子どもが成長するにしたがい、今のマンションが少し手狭に感じてきたのだそう。とはいえ、結婚前から住んでいることもあり、家そのものや環境には愛着があったので、限られたスペースでも工夫できるかもと、思い切ってリノベーションに踏み切りました。
希望したのは、店舗づくりの経験を踏まえて「空間を最大限活用して動線をスムーズにすること」。そこで子ども部屋と夫の書斎はコンパクトにまとめ、LDKや衣類収納に多くの面積を割く間取りに変更しました。またキッチンのレイアウトを変え、ウォークスルークローゼットをつくることで、家事動線を改善。キッチンの通路を90cm確保し、夫妻が背中合わせでも作業できるようにしています。
絶妙な高さに室内窓を設けた、明るくオープンな 子ども部屋
子ども部屋は日当たりのよいバルコニー側に移動。2面に大きな室内窓を設け、リビングやキッチンからも目が届くようにしています。室内窓は「立てば視線が合うけれど座るとプライバシーが保たれる」という絶妙な高さ。住まいのプラン同様、カフェの実体験から導き出したといいます。
インテリアは、素材感が美しい木を用いてスタイリッシュで爽やかなナチュラルスタイルに。床や棚には明るい木目を使い、シンプルなデザインの家具をコーディネートしました。なかでも目を引くのが、リビングの板張り天井。家族4人で板を塗装して、テクスチャーとともに思い出を楽しむ空間に仕立てています。
リノベりす編集部コメント
カフェ経営の経験が間取りにもインテリアにも表れていますね。物や部屋が収まるべきところにきちんと収まり、空間全体が広い印象を受けました。部屋数は変わらずとも、暮らしやすさがぐんとアップしています。