テーマパークのようなわくわくする住まい。学んだ住宅デザインの知識でリノベーションを実践!
SHUKEN Re(シュウケンアールイー) (設計・施工)
DATA
間取り図
造作家具も自社製作だからよくばりなリノベーションが実現
アメリカとイギリスの文化を楽しむインテリア
もともと洋服やバイク、車が好きで「家にもこだわりたい」と、かつてインダストリアルなスタイルの注文住宅を建てたことがあるSさん。40代になり、会社員と並行して住宅デザインの学校に通い、「学んだことを自分の目で確かめながら、わくわくする住まいをつくろう」とリノベーションを前提に物件を探し始めました。
やがて手に入れたのは、築42年のビルの一室。駅から近く、解体済みの部屋は、直感で「ここだ!」と思えるほどイメージ通りだったといいます。
リビングダイニングは、塗装のホワイト壁と躯体現しの天井とヘリンボーンの床をベースに、モールディングの腰壁をまわして海外のような雰囲気を演出。窓にはカーテンやブラインドではなくウッドシャッターを採用し、家具やグリーンも新たに買い揃え、思い描いていたスタイルを形にしています。
制約の多い水まわりにも好きなデザインを取り入れる
三角形というユニークな空間のため、位置やサイズに制約があった水まわり。ミニマルなキッチンは、個性的な扉とさまざまなテイストのタイルを組み合わせることで、スペース全体を際立たせています。
その奥はグリーンが目を引くオープンな洗面室で、さらに奥のステンドグラス付きの扉を開けると、ロンドンの街並みを再現したトイレが。壁には夜景の写真クロス、床には石畳のようなタイルを使い、トイレの蓋は2階建てバスや電話ボックスをイメージして鮮やかな赤を選びました。
それぞれの部屋はイメージを変えていますが、アメリカとイギリスのカルチャーを融合させたデザインは共通していて、一つの空間として心地よくまとまっています。視線を変えるとさまざま風景に出合える空間はまさにテーマパーク。好きなものに囲まれた、わくわくする住まいになりました。
写真:清水洋
INSTRUMENTS
キッチン:クチーナ
浴室:タカラスタンダード
リノベりす編集部コメント
部屋ごとにテイストを変えているようで、家全体にはアメリカ・イギリスのカルチャーが通底していますね。こなれ感のある素材や色の選び方、スペースのつながり方などによって、テーマパークの楽し気な雰囲気も感じました。