水まわりを移動して、家中を風がめぐる住まいへ。海の見えるマンションをスケルトンリノベーション
SHUKEN Re(シュウケンアールイー) (設計・施工)
DATA
間取り図
造作家具も自社製作だからよくばりなリノベーションが実現
風通しのいい住まいを目指して
16年前に新築で購入したマンションに暮らすNさん家族。水まわりの老朽化とクロスなどの傷みが気になってきたこともあり、水まわりの設備のリフォームを検討していました。そんな中、夫が「この際だから全面的に変えてしまおう!」と言い出したことがきっかけで、フルリノベーションに舵を切ることに。
以前の間取りは家の中央にお風呂と洗面室があったため家が南と北に分断され、風の通り道が廊下だけの状態。そのためNさんは風通しのいい住まいにしたいと考えていました。しかし、そのためにはお風呂場を移動させなくてはならず、当初リノベの依頼先にと考えていたデベロッパーの関連会社には断られてしまったのだそう。
一方、同じタイミングでリノベーションの相談をしていたSHUKEN Re(シュウケンアールイー)からは、「LDKに段差ができてOKでしたら、浴室、移動できます!」と快諾をもらい、理想の住まいを実現するための大規模なリノベーションがスタートしました。
水回りを移動させたことで生まれた、南北の"抜け"
お風呂場と洗面室の位置を大きく変更したことで生まれた床の段差は、キッチン、ダイニング、リビングをゆるやかにゾーニング。天井も高くできたので圧迫感もありません。
もともとお風呂場だった場所は夫婦の寝室に変更。室内窓で広々とした玄関土間につながります。玄関土間はNさんの要望にはなかったそうですが、プランナーからの提案で採用することに。「ファーストプランからすでにこの玄関土間があって、とにかく衝撃的でした。家族全員でテンションが上がってしまって……(笑)」と妻。
水まわりを大胆に移動させたことで、南の窓から北の窓へ風の通り道が生まれ、家の中を心地よく風がめぐるようになりました。
インテリアは観光地にあるスターバックスを参考に「黒、グレー、木目にちょっとグリーン」で構成。特に黒で統一されたキッチンは、家とは思えない洗練された空間です。
リノベーションによって「こうだっらいいのに」を全て解決し、デザインも住み心地も最高な住まいに。「妥協したところはないし、家に帰ってくるのが毎日楽しいです」と大満足のようです。
MATERIAL
壁:クロス、モールテックス(廊下)
床(廊下/LD/洋室/寝室):合板フローリング
床(玄関/納戸):タイル
床(キッチン/脱衣室/WIC):フロアタイル
INSTRUMENTS
キッチン:クリナップ/ステディア
ユニットバス:TOTO/WYシリーズ
トイレ: TOTO/ネオレスト
洗面台: 造作(ボウル:サンワカンパニー/シガラキエン、 水栓:サンワカンパニー/ニューベガトール)
リノベりす編集部コメント
生活感を一掃したキッチンがとにかく素敵ですね。収納の扉を透明感のあるスモーキーグレーにしたことで、デザイン性がグッと高まっています。南から北の風の通り道が確保できたことで、気持ちよく過ごせる住まいになったのではないでしょうか。