インダストリアルテイストを軸に、目指すは本場マンチェスタースタイル!
DATA
間取り図
造作家具も自社製作だからよくばりなリノベーションが実現
理想のテイストに合わせて素材を選び、経年変化ごと楽しむ
全体のベースは、男前な「インダストリアルテイスト」。配管やダクトが剥き出しになったスケルトン天井にモルタルの床、ステンレスやスチールといった硬質な素材は、無機質でクールな印象を際立たせます。そこに有機的な無垢フローリングや木製シェルフ、ヨーロピアンテイストのインテリアや家具などを取り入れることで、「家」としてのあたたかさや居心地の良さをプラス。これらは、ご夫妻が旅行中に立ち寄った際に魅せられた、産業革命の中心地・マンチェスターの街並や家々のイメージがもととなっています。
そんな憧れのイメージにぴったりの「モルタル」、「ステンレス」、「スチール」、「ウッド」。これらの素材を上手に取り入れることも、今回のリノベーションの大きなテーマでした。それぞれの素材は「本物が時を刻んでいく過程を楽しみたい」というお二人の意向を汲んで、流行のエイジング加工をあえて施さず、空間に合わせてミックス。こうして、美しく機能的でありながら個性的な味わいも楽しめる、理想的な住まいが完成しました。
スチール枠の造作ドア&室内窓で、スタイリッシュかつ開放的な空間を演出
インダストリアル要素が強く、テーマ素材の一つである「スチール」は、造作ドアと室内窓のフレームとして活躍。エントランスフロアとLDK空間を区切るドアは、もともとご夫妻が天井まで届きそうな高さを熱望していたこともあり、特に力を注いで造作されました。スチールフレームは重厚感たっぷりで強度も安心。ブラックで空間をスタイリッシュに引き締めつつ、広いガラス面で明るい開放感も演出しています。
LDKスペースに隣接する寝室にも室内窓を設けたことで、圧迫感が軽減されただけでなく採光や換気も行えるように。ガラス面を大きく、窓を2面に配しているので、より視界が広がり空間が緩くつながります。
こちらもスチール素材で統一することで家全体のテイストがまとまり、さらなる一体感が生まれました。
プロデュース会社:howzlife(ハウズライフ)の事例情報は、母体会社SHUKEN Re(シュウケンアールイー)へ統合いたしました。
MATERIAL
床:無垢フローリング
ドア:スチール(造作)
リノベりす編集部コメント
モルタルやステンレス、スチールなどの無機質な素材と、無垢材や布などの温かみのある素材をうまくミックスしながらセンス良くコーディネートされています。さすが本場で魅力的な建築やインテリアをご覧になってきたご夫妻ですね。テーマに沿った素材の使い方、間取りの工夫など、参考になる要素が満載の事例でした。