無垢材をたっぷりと用いた木の香りを感じられる住まい
スタイル工房 (設計・施工)
リビングの壁は、一面のみドイツ漆喰の上にモスグリーンの水性ペンキを塗ってアクセントに
DATA
間取り図
賃貸の戸建住宅にお住まいだったSさんファミリー。お子さまの成長に伴い、次第に狭さを感じるようになったことと、そろそろ自分たちの家を持ちたいという思いがきっかけとなり、マンションの検討を始めたという。
Sさんご夫妻は、光沢のある人工的な素材より自然素材のような温かみのある質感が好み。経年変化を楽しめるような家で暮らしたいと考え、リノベーションをして住める物件を購入することに決めた。こうして見つけたのが築7年と比較的築浅のマンション。「自分たちの家なので、私たちもリノベーションの作業に参加したいなと思いました。スタイル工房さプランナーさんに相談したところ、施工に参加することも快く受け入れてくれたので、お願いすることにしたんです」
自然素材にこだわり抜き、施主も壁と床の施工に参加
夫妻が目指していた木の香りを感じられる住まいにするため、既存の建具や床材はすべて無垢材に変更することに。夫妻の希望は濃い色の床材だったというが、スタイル工房の担当者は予算を考えてナラ材を提案。濃い茶のオイルを塗ることで理想のイメージに近づけたという。施工にも参加したいという夫妻の希望を受けて、壁の塗装はローラーで塗れるタイプの漆喰を採用。天井と壁の漆喰と床のオイルはSさんが自ら施工した。
間取りは和室とリビングと一体化させ、広々とした空間に。その一角には、収納力たっぷりの納戸も用意。閉塞感があって気に入らなかったというキッチンもリビングとの仕切りの壁を一部取り除いたことで開放的になった。既存の間取りや設備を生かしつつ、夫妻の希望通りの木の温もりあふれる家が完成した。
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躯体の形状を利用したパントリー。棚は可動式で高さを自由に変えることができる
リビングからの眺めにこだわったキッチン。独立性は保ち、閉塞感を感じさせないつくりに
リビング側にスペースを広げた分、キッチンはIKEAで選んだひと回り大きなタイプに変更
キッチンの奥に新たに設けたパントリー。調理器具から調味料までたっぷりと収納できる
キッチンの入り口には愛犬の侵入を防ぐために、ウエスタンドアをイメージした扉を
各個室とLDKとをつなぐ廊下部分。床はナラの無垢材を使用。施主が自ら天然オイルを塗った
LDKと廊下とを隔てるガラス戸。各個室につながるナラの突き板仕上げ
タイルが敷き詰められた玄関ホール。収納箱もナラ材を使用し、他の箇所と統一感を出した
２人で並んで使えるように設計した洗面カウンター。木で造作し、ナチュラルな雰囲気に
ドイツ漆喰の上からブルーグリーンの塗装を施したトイレ。床にはコルクタイルを採用
トイレ真裏に位置する洋室のクロゼット部分を縮小して設けた手洗いスペース
MATERIAL
床：ナラ無垢材（LDK、廊下、洋室）、コルクタイル（洗面室、トイレ）
天井、壁：ドイツ漆喰塗り
INSTRUMENTS
キッチン：IKEA
洗面台：オリジナル
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