みんなの個室とたっぷりの収納を叶えた、3世代が快適に暮らせる住まい
スタイル工房 (設計・施工)
DATA
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
限られた広さの中で、必要なスペースを確保することがプランの核に
築40年を超える実家のマンションに、自身と子ども、母親の3人で暮らしているMさん。老朽化した設備や内装を一新したいという希望のほか、室内に物があふれている状態を何とかしたいという切実な悩みもあり、収納不足の解消もリノベの大きなテーマだった。
独立型のキッチンは閉塞感があり、リビングも窮屈な印象。子どもが成長し、3人それぞれに個室も必要。リノベで住まいの広さは変えられないことから、問題解決のためには設計の工夫が必要不可欠だった。
Mさんは3社のリノベーション会社を比較検討。心ひかれたのは、「現地調査での採寸作業がいちばん丁寧で、見積もりの項目が細かかった」というスタイル工房だった。
希望するスペースをしっかり確保しようとすると、どうしてもリビングの広さを諦めざるを得なくなってしまうため、同社のプランナーは、リビング横の和室を開放的につくり変えることを提案した。
大型収納を3つ設けて収納不足を解消。3世代で快適に暮らせる住まいに
限られた広さの中で家族3人の個室を確保するため、リビング横の和室を畳敷きの小上がりのある洋室に変え、ここをMさんの個室とした。間仕切りの引き戸を開け放てばリビングが広がり、閉めればMさんが気兼ねなく過ごせる空間に。
懸案事項だった「広々としたリビング」と「家族3人の個室」を、フレキシブルなプランで実現した。
悩みのタネだった収納不足の解消のために、玄関にシューズクローゼット、母の部屋にウォークインクローゼット、キッチンにパントリーと、3つの大型収納を設置。どれも廊下へつながるウォークスルーのつくりにして、アクセスのよさと風通しのよさも実現した。
リビングの窓にはインナーサッシを設置し、外壁に接する壁には断熱材をプラスして温熱環境も改善。リビングに集ったり個室でのんびり過ごしたりと、3世代の3人が思い思いに過ごせる快適な住まいが完成した。
MATERIAL
壁:珪藻土(一部除く)
壁、キッチンカウンター:SOLIDO(ケイミュー)
床:オーク&ハードメープルフローリング(朝日ウッドテック)
INSTRUMENTS
キッチン:TOTO
浴室、トイレ:TOTO
洗面台:アイカ工業