LDKを1階から2階へ。逆転プランで家族が楽しく暮らせる住まいにリノベ
スタイル工房 (設計・施工)
日当たりのいい2階に移動したLDK。現しにした構造材や無垢の床材があたたかみを感じさせ、手持ちの木製家具とも調和している。奥のリビング部分にはアーチ開口があり、内部は夫妻のワークスペースに。
DATA
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
思い出が詰まった妻の実家をリノベでアップデート
夫妻と3人の娘さんがいる5人家族のAさん一家。リノベーションをおこなうことにしたのは、妻が子ども時代を過ごした実家を譲り受けることになったため。新築から27年が経過していることから、メンテナンスを施しつつ、Aさん一家の現在とこれからの暮らしにフィットする住まいへ一新することになった。
リノベ会社を検討するなかで、気になったのはオフィスが近くだったスタイル工房。まずはウェブサイトで施工事例をチェックして、好みの雰囲気の事例が多かったことから候補の本命に。「特に無垢の床などの自然素材を使ったナチュラルな感じがとても気に入りました。相談時や現地調査での丁寧な対応やわかりやすい説明も決め手です」（妻）
奥からキッチン、ダイニング、リビングと並ぶLDKは、いつでも家族の一体感を感じられる。階段室との間には引き戸をつけて冷暖房効率をアップ。大きなガラス入りの引き戸と木枠の室内窓が階段室の採光に役立っている。
妻の念願だった小さな「お菓子工房」も実現
スタイル工房のスタッフが現地調査で気になったのは、1階のLDKにあまり光が入らないことだったという。日当たりや風通しを確保して家族で過ごすLDKを快適空間にするため、LDKを2階に移動して、2階にあった個室を1階にまとめる「逆転プラン」を提案。Aさん夫妻の「3人の子どもたちと家族5人、楽しく暮らせる家にしたい」という希望をベースに、家族みんなで作業ができるオープンキッチンや、家族の気配を感じながら仕事ができるワークスペースも実現した。
さらに妻の「夢」だったのが、妻の仕事でもあるお菓子づくりのための独立した厨房。1階の、以前はキッチンだったスペースの一部を活用して、小さな「お菓子工房」も設けることができた。3人姉妹で使えるスタディルームやロフトなど、家族の成長に合わせてフレキシブルに使えるスペースも確保し、断熱サッシへの入れ替えや外壁塗装などのメンテナンスも実施。思い出深い妻の実家が、Aさん一家が楽しく快適に過ごせる新生活の場に生まれ変わった。
家族みんなで料理を楽しめるように、壁付けのL型キッチンに造作の作業台をプラス。キッチンの床はフロアタイルに。
2階にあったサンルームを撤去したことで、バルコニーを介して直接光が届く明るいLDKに。鉢植えの植物の成長も楽しんでいる。
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面積以上の開放感が感じられる吹き抜けのキッチン。パントリーはアーチ状の開口部を斜めに設けてスペースを最大化。
造作の作業台はモールテックスで素材感を楽しめる仕上げにした。表裏に収納スペースを設けて機能的なつくりに。
ブルーグレーの引き戸の奥が3姉妹のスタディルーム。その上にあるロフトからはLDKを望むことができる。
キッチン横のスタディルーム。いずれ個室が必要になったら、スタディールームの一部を個室に することも。現在は1階の子ども部屋で3姉妹で仲よく寝ているそう。
LDKと一緒にトイレも1階から2階へ移動。ペールブルーのアクセントクロスで爽やかに仕上げた。
1階の廊下に面して設けた洗面台。脱衣室と分けたことで家族が入浴中でも使いやすく、帰宅後の手洗いもスムーズ。
以前はLDKだった1階のスペースを再構築。寝室にWICを兼ねた納戸をつなげ、内部に妻専用の厨房の出入り口も設けた。
妻の仕事場でもある「お菓子工房」を実現。直接外に出られるドアは、荷物の搬入搬出に便利。仕事と家庭の両立もしやすくなった。
MATERIAL
床：オーク三層フローリング（LD）
INSTRUMENTS
キッチン、浴室、トイレ：TOTO
建具：プレイリーホームズ、パナソニック
サッシ：YKK AP
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