可変性や資産価値も重視した快適ひとり暮らしROOM
スタイル工房 (設計・施工)
洋室が2つ並んでいたバルコニー側をひと続きのLDKに変更。背面側のリビングを圧迫しないように、DKは壁付けキッチンと造作カウンター&テーブルでコンパクトにまとめた。元はキッチンがあった左側のスペースは室内窓付きの寝室に。
DATA
物件購入とリノベはセットで考えて資産価値アップ！
スタイル工房に依頼して、以前に一度、中古マンションのリノベを行ったことがあるKさん。転勤のタイミングでその家は賃貸に出したものの、その後東京に戻ることになり、再び住まい探しをすることに。
「自分の暮らしや好みを反映するだけでなく、資産価値を高めるためにも物件購入とリノベはセットの方がいい」とKさん。
以前にリノベした住まいは近くにスーパーなどがなかったことから、今回は生活のしやすい立地も考慮して納得できる物件を半年ほどかけて探した。
「それぞれにプランと見積りを出してもらったのですが、スタイル工房さんの提案内容を見て『また面白いことができそうだ』と思い、今回もお願いすることにしました」とKさん。
伝えた希望はひとり暮らしを想定したLDK、寝室、書斎のある間取り。「47㎡のコンパクトな広さをムダなく使いたい」、「ふたり暮らしや、賃貸・売却にも対応できる可変性も欲しい」という希望もあったという。
リビングの一角には室内窓のある書斎を設置。最上階のため、壁のほかに天井にも断熱材を充填し、エレベーターに接する壁は防音仕様に。すべての窓にインナーサッシも追加し、快適さにつながる住宅性能もアップさせた。
内装に落ち着きをプラスして貸しやすさにも配慮
一度スケルトンの状態にして、間取りは既存から大幅に変更。LDKは条件のいいバルコニー側に配置して明るさと広さを確保した。
LDKと廊下の間には建具をつけずにひと続きに。廊下に洗面台を設置したためゆったりと身支度ができ、脱衣室兼トイレにゆとりを持たせることができた。
前回のリノベより落ち着きを持たせた、クールなインテリアも実現。「自分が住む」「自分と誰かが住む」「他の人が住む」のすべてを想定したKさん宅は、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるシングルの住まいのお手本といえそうだ。
リビングドアがなくLDKから玄関まではひと続き。廊下に設けた洗面台は身支度や帰宅時にアクセスしやすく便利。常に目に入るので、ミラーや照明などのデザインにこだわって選んだ。
寝室の室内窓は下部をすりガラスにして落ち着ける部屋に。ベッドフット側にはウォークインクローゼットを新設。カーテンを取り付けた窓は、以前はキッチンのシンク前にあった窓で、寝室の窓としてうまく生かしている。
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前回のリノベでも採用したキッチンの造作カウンター。ハイチェアに座ればお酒と景色を楽しめるバーカウンターに！
キッチンはコンパクトな壁付けタイプを採用。壁面はグレーのタイルで仕上げてクールな雰囲気にまとめた。
造作カウンターのキッチン側は家電やゴミ箱の定位置。生活感が抑えられ、リビング側から見たときにすっきりした印象に。
床を上げた書斎。中に入ると景色が変わりオンオフが切り替えられる。ソファからの視界が広がるように、コーナー部分を斜めにした。
ステップ部分も収納に活用しているのがユニーク。書斎の床下もリビング側から出し入れする収納スペースになっている。
コックピットのような眺めのおかげでテンションが上がる書斎。多用途に使えるよう、内装は造り込み過ぎずシンプルに。
給排水・換気経路をシンプルにするため、水回りは一か所に集約した。リノベ済み物件で新品だったトイレは移設して活用。
脱衣室とトイレを一体化した省スペースな間取りのおかげで、ユニットバスは広いタイプのものを設置できた。
玄関土間を広げて自転車置き場も実現。ベビーカー置き場やコートクロークなど、住み手に合わせて多用途に使える。
MATERIAL
造作カウンター：メラミン化粧板
壁： OSBボード（書斎）
天井：木毛セメント板（書斎）
INSTRUMENTS
キッチン：クリナップ
ユニットバス：TOTO
洗面台：アイカ
建具：パナソニック
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