祖父母の暮らした部屋をアップデート。収納の充実したすっきり&広々空間に
スタイル工房 (設計・施工)
DATA
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
古めかしさのあった住まいを自分たち仕様に
外国人の夫と長く現地で暮らしていたMさん。実母が高齢になり「一緒にいる時間を増やしたい」と帰国を決め、実母が暮らす実家のビルの3階フロアをリノベすることにした。
3階はかつて祖父母が暮らしていたフロア。上質なつくりだったものの、独立型のキッチンや和室などは海外生活の長いMさんの趣向に合わなかったという。
いずれ夫もこちらへ移住する予定のため、海外でのライフスタイルを引き継ぎつつ、体格のいい外国人の夫も快適に暮らせる住空間にすることがリノベの要望だった。
プランニング中はまだアメリカにいたMさん。
「コロナ禍で身動きが取りにくい中、床材やタイルなどのサンプルを空輸で送ってくださったので、しっかり確認できて助かりました」
祖父母から受け継いだ品々が映える家族の絆を結ぶ家
自分たちのライフスタイルに合った住まいにするため、Mさんはキッチンの隣の和室を撤去して広いLDKをつくることを希望。
リビングに隣接する書斎はガラス入りの引き戸で仕切り、広がりを感じられるようにした。
「夫が大の料理好きなので、彼の意向をすべて反映させた」というキッチンは、開放的なアイランド式に。排気ダクトの制約のため、コンロは壁側に設け、移動がしやすいようにレイアウトを工夫している。
見せたくないものをスマートに隠しておけるスペースを充実させたいっぽうで、書斎内には眺めて楽しいオープンな書棚を設置した。
リノベで住まいの印象は一変したが、祖父母から引き継いだ家具や彫刻家の祖父の作品が空間を彩る。母に寄り添いながら夫との新生活も楽しめる、家族の絆を結ぶ住まいが完成した。
MATERIAL
床:チーク無垢フローリング(オイル塗装)
INSTRUMENTS
キッチン:TOTO ザ・クラッソ
洗面台:TOTO エスクア
ユニットバス:TOTO サザナ
トイレ:既存