セレクトショップをイメージした、洗練された住まい
スタイル工房 (設計・施工)
LDKの床は杉の古材をグレーに塗装したものを使用。壁は躯体の上にそのまま塗装を施した
DATA
間取り図
「自分たちの好きなデザインの家に住みたい」と、結婚を機にリノベーション前提で築26年の中古マンションを購入したHさん夫妻。不動産会社から紹介を受けた業者と具体的にリフォームの話を進めていたものの、自分たちの思い描いているイメージがなかなか伝わらず苦労したという。仕上がりに不安を感じた夫妻は計画を一度、白紙に戻すことに。
イメージを形にしてくれる会社を新たに探す中、夫妻は知人を通じてスタイル工房と出会う。Hさん夫妻は共にアパレル関係の仕事に就いているということもあり、セレクトショップを彷彿させるデザインと、オープンな空間を希望していた。「おふたりは希望されている仕上がりのイメージが非常に明確で、それをいかに実現させるかが課題でした」（スタイル工房の担当者）
素材を活かしたデザインと間仕切りのない開放的な空間
スタイル工房が打ち出したのは、和室を洋室に変えてリビングを間仕切りのない広い空間に、また天井や壁をできる限り取り払い、躯体やダクトをむきだしにしてデザインとしてみせるという大胆なプラン。夫妻の好みを反映できるようにと、壁の塗装の仕方や床材も、素材の風合いが活かされる仕上げにこだわった。
狭くて使い勝手の悪かった水回り部分も、一つのスペースにまとめて開放感のある空間に。 各コーナーをつなぐドアはもちろん、収納扉などもできるだけ設けず徹底してオープンなスタイルを追求した。照明やドア部分にあたるカーテンの布などは、施主支給品として夫妻がセレクト。うまく予算を抑えながらも、夫妻のこだわりの詰まった洗練された住まいが誕生した。「スタイル工房さんは私たちの希望をよく理解してくださり、イメージ通りの仕上がりに満足しています」
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南西の大きな窓から差し込む光が隅々にまで行き渡る、明るい大空間のリビング・ダイニング
ベランダ部分にもウッドデッキを敷き詰め、LDKとひと続きの空間になるよう仕上げている
開放感のあるLDK。キッチンはきれいに磨き上げ、再生させた既存のものを使用
あえて扉を設けず、各コーナーをカーテンで間仕切り。コストダウンにもつながった
玄関を入って正面に見える洋室側から見た図。 向かって右手側にベッドルペースがある
玄関横に位置するベッドスペース。玄関とを仕切っていた両面収納は玄関側のみの片面に
玄関正面の洋室。クロゼットを撤去して現れれた一段低い床部分は、植栽スペースとして活用
他の部屋からの動線が良い水回りスペース。乾燥機付きの換気扇も設置し、湿気にも配慮
白で統一された水回り。床は浴槽に向けて傾斜をかけているため、水が外に流れ出ない
MATERIAL
床：古材板、サーモタイル
壁、天井：塗装
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