メリハリのある予算配分で、好みの素材も充実した収納も実現
スタイル工房 (設計・施工)
妻が選んだニュアンスカラーのタイルと、天井の一部に施したネイビーの塗装がナチュラルな空間のアクセントに。造作によるキッチンの背面収納や在宅ワーク用のカウンターデスクが、暮らしやすさアップに貢献！
DATA
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
条件のいい角部屋の物件を、さらに暮らしやすくリノベ！
ホームページの施工事例が思い描いていたイメージに近く、スタイル工房にリノベーションを依頼したSさん夫妻。最上階の角部屋という条件に恵まれた中古マンションを購入したものの、独立型のキッチンやLD隣接の和室など、Sさん夫妻の好みやライフスタイルにマッチしない部分も。
暮らしに合わせて間取りを再構築して、素材感を生かした自分たちらしい空間にすることがリノベのメインテーマとなった。
打ち合わせ中には迷う場面もあったが、そんなときは最初のイメージに戻って再スタート。「設計士さんにそれを何度
も繰り返してもらえたことで、最後まで目標を見失うことなく取り組めました」。
和室のあった場所をリビングに変更。2面採光の角部屋のメリットを生かした、明るく広々としたLDKが実現した。将来家族が増えたときは、リビングの一部を仕切って個室にもできる。
こだわり部分に予算を投入。メリハリをつけたことが成功のカギに
閉塞感のあった独立型のキッチンは、家族とコミュニケーションがとりやすいオープンな対面式に。「コンクリートの質感を楽しみたい」という希望は、LDKの天井にとり入れることができた。当初から収納スペースが足りないかも……という心配があり、キッチンの背面側にはたっぷりと収納を造作。以前キッチンがあった場所には家族全員分の衣類を収納できるファミリークローゼットも新設して、収納不足を解消している。
多くの希望を反映しながらも、浴室の工事は見送ったり、個室の床材は既存のものを生かしたりと、コストコントロールもしっかりおこなったS邸。優先順位を明確にすることで、予算内で理想の住まいを手に入れることができた。
現しにした天井やダクトのハードな印象を、タイルや無垢の床材がやわらげているキッチン。腰壁はLD側からシンクまわりが見えない高さに設けている。
回遊動線をとり入れて作業しやすいキッチンに一新。大容量のパントリーはすっきり使えるように扉つきに。家電やゴミ箱などを置けるオープン棚も設けて、収納不足の不安を解消。
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天井高を上げたことで、既存の和室をとり込んだLDKはさらに広々感じられる空間に。在宅ワーク用のデスクの上には棚も設置。
キッチンがオープンになったおかげで、リビングで遊んでいる子どもによく目が届く。出入り口のドアは引き戸に変更。
広さやレイアウトは大きく変えず、カウンターまわりに好みをとり入れた洗面室。
濃い色のフロアタイルで空間を引き締めたトイレ。設備は既存のものを生かした。
右はトイレのドアで、既存扉を白く塗装。 玄関横の個室のドアはグレイッシュブルーに。
アーチ形の開口部に目隠し用のロールスクリーンも設置したファミリークローゼット。
玄関の壁一面を靴用のオープン棚に。隣にはコート類を掛けておけるクローゼットも。
靴棚はブラインドで目隠しもできる。たたきにはデザイン性の高いタイルを採用した。
MATERIAL
床：ホワイトオーク無垢フローリング（LD）
天井：躯体現し（LDK）
INSTRUMENTS
キッチン：トクラス
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