実家の面影を宿した懐かしくて新しい住まい。収納量アップと風通しも実現
スタイル工房 (設計・施工)
右手がLDK、左手が洋室と、2部屋に分かれていた空間をひと続きの広々としたLDKに変更。ダイニング側を向いていたキッチンは90度回転させてテーブルと横並びの配置に。キッチンの腰壁に設けたニッチが卓上調味料などの定位置として重宝。
DATA
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
実家の部材をリユースして住まいの記憶を引き継いで
立派な和風建築の実家を売却し、心機一転、新生活をスタートすることにしたSさん。新たな住まいとして購入したマンションは築18年。入居前に「スタイル工房」に依頼してリノベーションを行うことにした。
Sさんの希望は、古くなった設備機器と内装を一新して、キッチンと一体の広いLDKを設けること。各スペースの収納量をアップさせて、着物をはじめ、たくさんある衣類を収められる場所も欲しいという希望もあった。
さらに、各部屋の出入り口を引き戸にしたいという思いも。開け放したままにしやすい扉にすることで、風通しのよい住まいにと考えた。
Sさんの実家の部材は、大工さんだったお父さまの思い出につながるものが多数あった。それらをリユースしながら、実家の面影を感じるような空間にまとめることがインテリアのテーマに。
座卓として使われていたトチの木の天板は、脚を付け替えてダイニングテーブルにリメイク。御簾(みす)のような豪華なすだれは、リビングの小上がりやキッチンのパントリーの間仕切りに活用することになった。
2つの回遊動線で動きやすく風通しのいい住まいに
「広々としたLDK」という希望は、リビング横にあった洋室をLDKに取り込んで実現。プランナーの提案で、リビングの一角にはくつろぎの場や客間として活用できるコンパクトな小上がりを設けた。
キッチンは向きを変えてぐるっと回遊できる配置に。リビングダイニング側から死角になる場所をパントリーとし、ウォークスルー型の充実した収納スペースが生まれた。
隣り合った洗面室と寝室は、既存の廊下側の出入り口のほかに、それぞれをつなぐ出入り口を新設。洗面室と寝室が直接行き来できるようになり、身支度や入浴後の動線がスムーズに。洗面室にはリビングとの間に開閉できる室内窓も設けたため、風通しも確保することができた。無事完成したSさんの新居には、家族や親戚が訪れることもしばしば。懐かしい部材を目にしながら、実家の思い出話に花を咲かせている。
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MATERIAL
床:オーク三層フローリング(プレイリーホームズ)
INSTRUMENTS
キッチン、洗面台、ユニットバス、トレイ:TOTO
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