家事ラクで暮らしやすい「エンシェント・モダンハウス」
スタイル工房 (設計・施工)


キッチン前に水色のカウンター収納を造作し、壁面には青い框とデザインガラスを組み合わせた吊戸棚を造り付け、青と水色と白の美しいコントラストを創出。ダイニングに造り付けたマガジンラックの洋書もインテリアのひとつに。キッチン、ダイニング、廊下には床暖房を採用している。
DATA
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
動線の整理や“見せる・隠す”のメリハリで、家事ラクキッチンに
外国人向けに2×4工法で建てられた築29年の戸建住宅を、「アメリカで住んでいた家みたい」と、購入したAさん夫妻。早速、「2×4工法のリノベーションの経験も豊富なスタイル工房さんに、既存をうまく生かしながら好みの住まいにしたい」と依頼した。
1階は、玄関の近くにユーティリティとキッチンが並列し、独立したダイニングとリビングが引き戸で程よくつながる間取りだったが、共働きで忙しい夫妻のために、スタイル工房は動線を整理して家事が効率化できるプランを提案。そこでまず、キッチン、ユーティリティ、ダイニングは間仕切り壁を部分的に撤去し、キッチンをオープンな対面式につくり変えてダイニングの近くに配し、一体感のあるダイニングキッチンへと生まれ変わらせた。
そして、キッチン収納を造り付けた間仕切り壁を新設し、その裏に納戸やワークスペースを備えたバックヤードを確保。キッチンとバックヤードが回遊できるうえ、玄関からバックヤード、キッチン、ダイニングと一周できるので、家事が一層スムーズに行える。その一方で、床や壁に自然素材を用いたり、こだわりの造作家具で見せる収納を楽しんだりなど、好みのデザインへの探求にも余念がない。
既存のよさを生かし、こだわる所はこだわってイメージ通りに
ゆったりとくつろげる広いリビングは、床をオークの無垢材に張り替え、表面をアンティークな色味に塗装して落ち着いた印象に。ダイニングや玄関ホールにつながる引き戸などは既存の建具を生かし、クラシックな色調の塗装で趣きのある雰囲気に仕上げた。さらに部屋の要所には、デザインや素材、色味にこだわったオリジナルの造作家具を配すなど、さまざまな工夫を施すことで家全体が、夫妻のイメージしていた通りの「古きものと新しきものが交わる“エンシェント・モダン”」な雰囲気に包まれている。
夫妻のこだわりは個室の集まる2階でもいかんなく発揮。専用のサニタリールームを備えた寝室は、間取りの工夫で各部屋から使える共有の洗面室と寝室に分離。洗面室はツーボウルを採用して、家族が同時に身支度できるように配慮した。ほかにも、家族で使える独立したスタディルームを確保するなど、プラスアルファの工夫によって、Aさん家族はストレスフリーな毎日を謳歌しているようだ。
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MATERIAL
床:オーク無垢材(リビング)、オーク三層フローリング〈床暖房対応〉(ダイニング・廊下)
壁:(一部を除く)
造作:キッチンカウンター、吊戸棚、本棚
INSTRUMENTS
キッチン:TOTO
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