定年退職後を見すえて、夫婦が楽しく快適に暮らせる住まいにリノベ！
スタイル工房 (設計・施工)
独立型だったキッチンはフルオープンにし、夫婦ふたりで作業がしやすいII型キッチンを採用。壁面はグレーのタイル仕上げとした。ダイニングテーブルを横並びに置くレイアウトで、LDKを広々使えるように。
DATA
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
住まいの気になるポイントを洗い出してプランに反映
ランニングや料理などを夫婦で楽しんでいるAさん。住まいは新築時から20年以上住み続けている都内のマンション。老朽化した設備機器の交換などを検討するようになり、ランニングのコース上にあったスタイル工房を訪ねてみることにした。リフォーム関連の本でスタイル工房の事例を見つけ、「とても素敵だった」ことも背中を押したとか。ちょうど定年退職のタイミングとも重なり、夫婦ふたりで快適に暮らせる住まいをめざして、リノベに取り組むことにした。
打ち合わせでは「細長いLDが使いにくい」「玄関横の洋室が荷物置き場になっている」「外からふたりで帰ってくると玄関が窮屈」など、気になるポイントの洗い出しをしたAさん夫妻。それを受けてプランナーは、採光性、通風性、断熱性をアップさせて心地よい住まいにすることや、必要な場所に十分な収納スペースをつくること、水回りを充実させることを意識しながらプランニングを進めていったという。
日当たりのいいリビングにL字形のソファを置いてくつろぎの場に。以前はこの場所にテレビ台も置いていたため窮屈さがあったが、壁付けテレビを採用してのびのび過ごせる空間に。
機能性アップや暮らしにくさの解消で新生活を快適に！
細長くて使いにくさを感じていたLDは、隣接する独立型キッチンの間仕切りを取り払い、ひと続きの空間として使えるLDKに一新。一方のカウンターをアイランド式にしたII型キッチンを採用したので、夫婦ふたりで作業がしやすくなった。LDKの隣の寝室は、出入り口を2つに増やし、開け放しておけば寝室の窓からの光や風がLDKにも届くようにした。
荷物置き場になっていた玄関横の洋室は一部をウォークインクローゼットに変えて、残りのスペースを洗面室と脱衣室に。もともと洗面室だった場所はパントリーとして活用し、収納スペースも水回りも以前よりぐんと充実させた。ナチュラルなやさしい雰囲気の内装材を多用しつつ、ところどころにビビッドな青の差し色をプラス。アクティブなAさん夫妻が定年後の暮らしを楽しめる住まいが完成した。
ワンルームの空間に、夫妻が適度な距離感を保ちながら過ごせる居場所を盛り込んだLDK。床はクリア塗装の無垢三層フローリングを採用し、白い壁に木の質感が映えるナチュラル空間に。
2方向からアクセスできるキッチンは動線がスムーズ。左手の寝室の出入り口はドアから引き戸に変えたので、LDKの延長のような感覚で使える開放的な空間になった。
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床のフロアタイルでゾーニングしたキッチン。シンクの正面には洗面室だったスペースを活用したパントリーを完備。
キッチンの延長上に木製のオーダー家具を設置。家電収納とリビング収納の機能を兼ね備え、デスク＆ドレッサーも備えた。
LDとのつながりと採光＆通風を考慮して、出入り口を2つ設けた寝室。日当たりのいい窓辺には室内干し用のバーを取り付けた。
荷物置き場になっていた洋室をウォークインクローゼットに。玄関から近く、ランニングの身支度もスムーズ。
既製品の洗面台にモザイクタイルをあしらって個性を演出。玄関近くのオープンな場所に設置したので、帰宅後すぐに手が洗える。
水回りの配置を再構築したことで以前より広くなった浴室。既存の窓を生かし、内装に多用しているブルーを差し色に。
位置はそのままに設備と内装を一新したトイレ。応援している野球チームのイメージカラーのブルーをここにも採用した。
広さは以前のままでも、土間を広げ上がり框の向きを変えることで窮屈さを緩和した玄関。
玄関に設けた室内窓の奥はキッチン。チェッカーガラスを採用したので、光を取り込みつつ玄関から室内が丸見えになるのを防げる。
MATERIAL
床：無垢三層フローリング
INSTRUMENTS
キッチン、ユニットバス、トイレ：TOTO
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