2×4住宅を「きれい過ぎずラフ過ぎず」の絶妙なさじ加減で一新
スタイル工房 (設計・施工)
リビングとダイニングキッチンがそれぞれ独立して配置されている1階。リビングは広さをそのまま生かし、一角にあったウォークインクローゼットをヌックに変更。既存の梁を現しにしたり、オークの無垢フローリングに張り替えたりして、木の質感あふれる空間に。
DATA
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
雑誌やSNSを使って理想のイメージを共有
2人の子どもと暮らすYさん夫妻は、家族の将来を考えて築14年の戸建て住宅を購入。比較的築浅だったものの内装が好みではなく、自分たちの好みのテイストに変えつつ水まわり設備も一新したい、とリノベを行うことにした。
購入した物件は2×4住宅だったことから、リノベ会社は2×4住宅を含む戸建ての実績が豊富な会社を検討。加えて「プランニングから施工管理まで一貫していて安心感があった」というスタイル工房に依頼を決めた。
その分、内装にはこだわり、きれい過ぎずラフ過ぎない「木の素材感のあるナチュラルテイスト」がテーマに。夫妻の希望は明確だったため、全体的なイメージや使いたい素材などは雑誌やSNSを使ってプランナーと共有したという。
ダイニングキッチンも床はオークの無垢フローリングに。システムキッチンはクールで存在感のある「グラフテクト」を採用。扉付きの収納スペースだった場所を冷蔵庫置き場にして、ダイニング側からすっきり見えるように配慮した
建物の性能を生かしながら好みのインテリアスタイルに
プランナーは、間取りを変えないからこそ、快適さとともに使い心地やメンテナンス性を高めることを心がけてプランを提案。
リビングとダイニングキッチンに採用したオークの無垢フローリングは、木目の濃淡やバランスに留意しながら丁寧に施工。上品なナチュラルテイストの空間に、ペイントや板壁でアクセントもプラスしている。リビングに設けたヌックは、ほどよいこもり感が心地いいリラックススペースに。
キッチンと背面収納をセットでそろえてスタイリッシュに。左側の白い壁の部分には物入れがあったが、ダイニング側にも収納のあるキッチンを選んだので収納量は十分。撤去してすっきりとさせた。
リビング正面の壁は、スエードのような質感で仕上がるペイント仕上げに。左側のヌックとの間仕切り壁には素朴な雰囲気の室内窓を設置した。
そのほかの画像を見る
マットレスを敷いてくつろいで過ごせる場にしたヌック。下部は収納になっている。羽目板張りの壁は濃いめに仕上げアクセントに。
もとは白だった既存のマントルピース。リビングの壁の1面と同じグレーに塗り替えてイメージチェンジ。
キッチンの背面収納はゴミ箱や家電が置けるように一部をオープンに。ダイニング側からは見えないため、すっきりした印象に。
既存のシューズクローゼットはそのまま活用。家族4人分の靴のほか、ベビーカーもラクラク収められる。廊下側には室内窓を追加。
玄関ホール正面にある階段も木の質感を生かした仕上げに。左側の既存の階段下収納はそのまま活用した。
1階のトイレ。洗面台としても使えるように大きめの手洗いボウルを選択。カウンターの手前は斜めにカットして出入りをスムーズに。
2階の洗面脱衣室には大きな引き出し付きの洗面台を造作。壁面は六角形がかわいいハニカムタイルで仕上げた。
2階の浴室は位置を変えずに設備を丸ごと交換。「TOTO」の製品を選び、壁パネルはグレーに。
2階のトイレ。造作したスリムな手洗いカウンターは手前と奥とで奥行きを変更。壁には白いタイルをあしらった。
MATERIAL
床：オーク無垢フローリング
壁：スエードペイント（リビング）
INSTRUMENTS
キッチン：グラフテクト
トイレ、ユニットバス、2階手洗い：TOTO
1階手洗い：NITTO CERA（ボウル）、グローエ（水栓）
2階洗面台：リクシル（ボウル、水栓）
この事例のリノベーション会社情報をみる
