森へと続く庭がLDKと一体に。ここは「非日常を楽しむ家」
スタイル工房 (設計・施工)
「庭とつながるリビング」を実現するために、寝室だった1階をLDKに変更。腰高窓を全開できるオープンウィンドウに変えて、外にはウッドデッキを設けた。ほぼ真四角の空間にキッチンを斜めに配置して、それぞれの空間をゾーニングしている。
DATA
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
ひと目惚れした戸建て住宅をプライベートリゾートに！
都内のマンションに暮らすSさん夫妻は、郊外の自然豊かな場所にも住まいを持ってデュアルライフを送りたいと考えていた。急傾斜地に建つRC造の3階建て住宅と出会い、2.5階に玄関のあるユニークな造りや、隣接する森の中へ続いていくように広がる庭にひと目惚れして購入を決意。「リビングと庭が一体になった住まい」「非日常のプライベートリゾートを感じられる空間」を叶えると同時に、生活空間としての「暮らしやすさ」にも配慮された住まいへリノベーションすることにした。
依頼したのは、以前から知っていて、最初に相談に訪れたスタイル工房。「私たちのイメージに対する理解力、現地調査での判断力、好みを反映した提案力から、他社は検討せずに決めました」。
壁掛けテレビを設置した壁は窯業系の外壁材仕上げ。無垢のチーク材の床とともに、落ち着いた雰囲気を醸し出している。テレビの下には炎の揺らぎが美しいバイオエタノール暖炉があり、部屋のどこにいても庭と暖炉の炎を眺められる。
日々の暮らしやすさにも考慮して非日常を楽しめる家に
現地調査で配管経路のチェックを行い、2階にあったLDKを1階へ移動させるという大胆な間取り変更を実施。これにより「庭につながるリビング」が実現した。全開できる窓でリビングから直接庭へ出られるようにし、ウッドデッキも造作。リビングから裸足のままウッドデッキに、そして木レンガの階段で庭へ……と、自然豊かな環境を身近に感じながら、くつろぎの時間を過ごせる家となった。
非日常を楽しめる工夫もさることながら、メインスペースを1、2階に集約して上下移動の負担を軽減したり、寝室→洗面脱衣室→ウォークインクローゼットと回遊できる動線をつくるなど、日々の暮らしやすさもしっかり考慮。非日常を楽しみながらスムーズに日常を送れるこの住まいによって、Sさん夫妻のデュアルライフは充実したものになりそうだ。
建物は急傾斜地に建つRC造の3階建て。道路とアプローチは2.5階部分にある玄関へとつながる。
寝室から直接、洗面脱衣所と浴室にアクセスできる便利な動線。ホテルライクなつくりもリゾート気分を高めてくれる。
そのほかの画像を見る
下駄箱を撤去し、土間を広げて抜け感が生まれた玄関。シンボルツリーも眺められる。
外壁材を用いたダークカラーの壁により、アートが引き立つギャラリーのような空間に。
庭とつながる広々としたウッドデッキ。キッチンが近く、ここで朝食も楽しめる。
キッチンはTOTO。壁につけずアイランド式にしたので動線がスムーズ。背面側には大容量の壁面収納を設けて、冷蔵庫もおさめてすっきりと。
「庭と一体のリビング」という希望が形になった、デッキにつながるオープンウィンドウ。
寝室は玄関から近い2階にあり、上下移動の負担は最小限。右手の3枚引き戸は2枚がクローゼット扉、1枚は水回りへの出入り口。
上質な家具が並ぶ、高原のホテルのようなリラックス空間に仕上がったゲストルーム。
浴室の窓から、ガラスの間仕切りを通して光が入る明るい洗面脱衣室。洗面台は造作で。
各フロアからアクセスしやすい2階のトイレは、位置はそのままで内装と機器を一新。
3階にはゲスト用の洗面台のほかトイレとシャワールームも。気兼ねなく使ってもらえる。
MATERIAL
床：チーク無垢フローリング（床暖房対応）
アクセントウォール：ケイミューSOLIDO
INSTRUMENTS
キッチン：TOTO
浴室：TOTO
トイレ：TOTO
洗面台・ボウル：セラトレーディング、サンワカンパニー
この事例のリノベーション会社情報をみる
